どうも、太陽です。
人間関係や資本の捉え方には法則がある。誰と接するか、どこに投資するかによって成長の速度や幸福度は大きく変わる。
格上を求める人、格下に安心する人、承認欲求で動く人、そして資本をどう積み上げるか。この文章では、それぞれの視点を整理しつつ、自分の立ち位置と投資戦略を論理的に考察する。
格上と格下の関係性
学びを求める人は、基本的に自分より能力の高い人、つまり「格上」と接したいと考える。総合的に優れている人もいれば、特定の分野だけ秀でている人もいる。一方、承認欲求が強い人は、相対的に自分が優位に立てる「格下」と関わりたがる。
ただし、格上・格下の判断基準は多くの場合「話し方」に影響される。話し方が知的であれば格上と錯覚されやすいが、内容が必ずしも正しいとは限らない。格上との接触は学びが多い反面、息苦しいと感じる人もいる。逆に格下と接すると安心感はあるが、成長を感じられず退屈に思う人もいる。
将棋で棋力に差がありすぎると対局が面白くないのと同じで、人間関係も最終的には「同レベル」に落ち着く。女性が「尊敬できる男性が好き」というとき、それは格上志向を意味することが多い。しかし、長期的に結ばれる相手は概ね同等レベルである。
無意識の搾取と承認欲求
人は悪意なく、結果的に相手を都合よく利用することがある。特に女性は「自分は投資されるに値する存在」と無意識に認識しているため、男性に無茶な要求をしたり、当然のように利益を享受しようとすることがある。
これは悪意ではなく「そう扱われて当然」という感覚であるため、扱われた側は消耗し、疎遠になりやすい。悪意がないからこそ、かえって厄介だ。
さらに、人間への期待値を下げると生きやすくなるという考え方がある。特に嫌な人間に対しては「動物か幼稚園児だ」と思えばよい。
幼稚園児に本気で怒る必要がないように、能力のない大人に対しても「子供なのだ」と考えれば、丁寧に接する理由が理解できる。子供は理解力が低いのだから仕方ない。
問題は、子供を持つ大人が、自分の子供に接する態度をそのまま他人にまで適用してしまう点にある。これはある種の職業病のようなもので、理解力のある大人にも子供に接するような態度を取ってしまう。
したがって、相手によって柔軟に対応を変える必要がある。
例えばGravityのような場で、わざわざ嫌な相手や子供っぽい人とプライベートで積極的に関わる必要はない。お金をもらっているわけでもないのに、なぜそこまで丁寧に対応しなければならないのか。
嫌な相手や子供相手に丁寧な対応をするのは、言ってしまえば「我慢料」として報酬を得ているからである。
プライベートの場で、無料でメンタリストDaiGoさんのようにわかりやすい解説を提供する義務はない。私がやりたいのは、気が合う少数の人と楽しく話すことであり、無料のボランティア活動をするつもりはない。
資本の4分類と幸福
人の幸福度は「人的資本」「金融資本」「社会資本」「エロス資本」の組み合わせで左右される。
- 人的資本(能力・実力)は、サバイバル力や問題解決力の基盤となる。
- 金融資本(お金)は、持っていても能力がなければ騙されやすく、寄ってくるのは金目当ての人間ばかりになる。
- 社会資本(人脈)は器用さや愛嬌で築かれるが、裏切りや不安定さを含む。
- エロス資本(性的魅力)は主に女性が有利だが、加齢とともに衰える。
宝くじ当選者は金融資本を得ても人的資本に乏しいため、しばしば破綻する。
究極的に一つだけ得られるなら、私は人的資本を選ぶ。能力があれば、他の資本を築く可能性が高まるからだ。
自己戦略とリスクの本質
私自身は「人的資本一本足打法」である。サバイバル力を重視し、自己投資を続ける。一方、愛嬌力がなく、社会資本の蓄積は不得手である。
金融資本は構築中で、エロス資本には筋トレやダイエットで投資している。
社会資本は裏切りや不安定さがつきまとうため信用していない。その点、人的資本は自分次第であり、確実に成長につながる。パートナーや他者に依存する人生はあまりに不安定で危うい。
また、生活の工夫においても「置き換え行動」が有効である。私は間食を減らすためにラムネを選んだ。理由はラムネをさほど美味しいと感じないため、自然に食べる量が減ったからだ。
今まで間食を我慢するのは大変だったが、ラムネならそもそも美味しくないので自然に量が減る。結果として間食が激減した。
同じように、もし不味いタバコがあれば喫煙量は減るだろうし、不味い酒を選べば飲酒も減るかもしれない。私が10キロ以上痩せた時期は、せんべい1個、ピノアイス2個、カカオ70%チョコ3個程度に間食を制限していた。
だが、その制限は長く続かず、ピノは買いに行くのが面倒でチョコボールに置き換えた。しかしチョコボールは美味しいため減らせず、最終的にラムネに変えてようやく間食が減った。
良くない習慣をやめるには置き換え行動が効果的だとよく言われる。食欲が出たときに歯を磨いたり、スクワットをしたりする方法も試したが続かなかった。
ラムネは「不味いからこそ減る」という逆説的な効果を持っていた。もっとも、ラムネを美味しいと感じる人には向かないだろう。
ここで重要なのは「ハマり症」の特性だ。ご褒美や快楽を与えられると、とことんのめり込み、中毒化しやすい。ゲーム中毒やお菓子中毒をはじめ、多くの中毒の背景にはこの性質がある。だからこそ、ハマり症の人は特に中毒に警戒する必要がある。
リスクと抜け道
さらに、世の中には「タダほど怖いものはない」という法則がある。投資においてもローリスク・ローリターン、ミドルリスク・ミドルリターン、ハイリスク・ハイリターンという基本原則がある。
リスクを冒さずに成果は得られない。にもかかわらず、多くの人は「ローリスクでハイリターン」を夢見てしまう。苦労せずに痩せたい、楽して稼ぎたいという幻想と同じだ。
穴場や抜け道が存在するとすれば、それはまだ多くの人が手をつけていない領域であり、必然的にリスクを伴う。ある程度のリスクを受け入れて挑戦してこそ、新しい道を発見できる。
人は格上に学び、格下に安心を求めるが、長期的には同等レベルに収束する。資本は4つに分かれ、それぞれ強みと弱点を持つ。究極的に頼れるのは人的資本であり、これは自分次第で成長できる唯一の確実な資本だ。
人間への期待を下げつつ、自分のリソースをどう投資するかを選ぶこと。そして、悪習慣は「置き換え」によって制御し、リスクを恐れず自己投資を続けること。これこそが真のサバイバル力を手に入れる道である。