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『お、ねだん以上』は本当にあるのか――VibeCodingで4980円を失って学んだ“まっとうなビジネス”の見極め方

どうも、太陽です。

 

「支払った額以上の価値が返ってくるかどうか」――ビジネスを判断するうえで、これほどシンプルで厳しい物差しはありません。

私はその物差しを手に、プログラミング初心者にも夢を見せてくれるという VibeCoding サロン(1年間買い切り4,980円)に飛び込みました。

結果は、豪華サイトを作るどころかエラーの沼に沈み、サポートも薄く、“お、ねだん以下。” の洗礼を受ける始末。

この記事では、「まっとうなビジネス」の条件を整理したうえで、私の2日間の悪戦苦闘と失敗から得た教訓を共有します。

これから学習や副業に投資する人が、同じ遠回りをしないためのヒントになれば幸いです。

 

まっとうなビジネスとは何か――価格と満足度のバランスで見極める

  1. 定義の難しさ
    「まっとう」をどう定義するかは簡単ではありません。しかし少なくとも、支払った料金に対して十分なリターンを提供できるかが最低条件だと言えます。
  2. まっとうなビジネスの条件
    • 価格以上の満足度を一貫して届ける。
    • 経営効率や競争力が高く、場合によっては赤字覚悟でも価値を提供していることがある。(赤字経営は本来はダメ)
    • 長期間にわたって適正価格と高満足度を維持している。
  3. まっとうでないビジネスの特徴
    • 価格に見合わない低いリターンしか返さない。
    • **短期間で稼いで消える「刈り取り型」**で持続性がない。
    • いずれ評判が落ち、客離れが起こるのは必然。
  4. 顧客が離れる理由
    • 価値に対して価格が高く満足度が低い。
    • 一度だまされても、顧客は同じ失敗を繰り返さない
    • 信用を失ったビジネスは再起が難しい。
  5. 書籍に置き換えた例
    • 図書館で借りて無料でも読む価値がなければ低評価を書く。時間もコストだからです。
    • 購入した本がつまらなければ「お金を返してほしい」と感じる。
    • 著者に信頼の蓄積があれば、読者は「著者買い」をするが、新人はまず評価を確立する必要がある。
  6. 結論:ニトリのキャッチコピーが示す原則
    • お、ねだん以上。」――これこそ商売の基本であり、まっとうかどうかを判定する基準。
    • 逆に「お、ねだん以下。」なら詐欺的で持続性ゼロ。投資せず深く関わらないのが賢明です。

要するに、価格以上の価値を継続して提供できるかが、まっとうなビジネスかどうかを見極める決定的なポイントです。

 

 

VibeCoding に取り組んだ 2 日間のリアルな記録と気づき


1 日目:HTML・CSS・JS だけで限界を痛感

  • 成果:お粗末な静的サイトをなんとか完成。
  • 課題:デザインと機能に限界を感じ、Sanity+Next.js による“豪華サイト”を目指す決意。

2 日目:Sanity × Next.js × Ubuntu で大苦戦

  • 初心者ゆえの壁
    • Git/GitHub 完全未経験のままターミナル祭り。
    • VS Code の便利さを実感する前に操作でつまずく。
    • エラーの内容を理解できず、ChatGPT へ質問攻撃 → ほぼ解決せず。
  • 環境依存の疑問
    • Windows・macOS なら GUI が多くラクなのか?
    • Ubuntu だからコマンド頻発で難易度アップ? 結論は“謎”。

 

ChatGPT と Claude Code の比較体験

項目ChatGPT (筆者の体感)Claude Code (期待)
エラー解決力低い。質問を重ねても前進せず。プログラマー人気が高いらしい。課金予定。
リライト・キャッチコピー優秀。ライター用途は◎未体験だがプログラム寄りでは強そう。

 

エージェント型には、IDE統合型(GitHubCopilot、Cursor、Windsurf)とCLI型(ClaudeCode、GeminiCLI)の2種類があり、ChatGPTは出遅れています。 

 

VibeCoding サロン (1年間買い切り4,980 円) の現実

  • 会員急増 → サポート激薄:スレッドは 3 つだけ、得るもの極少。
  • 失望ポイント
    • “1 万人・10 万人を目指す”と謳うが、利用者増=カオス化=サポート崩壊。
    • 次年度に再課金する人はごくわずかだろう。
    • イケハヤ氏のブランド価値も下落の可能性大。
  • 痛感した機会損失:この 4,980 円で Claude Code に課金できたのに!

 

副業・ビジネスへの視線の変化

  • 海外輸出 (eBay)
    • Kindle Unlimited で関連書籍 10 冊以上+中古本 1 冊を研究。
    • 先駆者がアカウント BAN… リスクを実感し二の足を踏む。

 

  • Web 制作
    • 競争激化も単価下落も事実だが、難易度が高い分まだ稼げる余地あり。
    • 豪華 HP を作れるようになれば月 10 万円へ近づくと判断。

 

現状まとめと今後の方針

  1. Sanity+Next.js は初心者にはハードルが高い。
  2. ChatGPT のプログラミング支援力は自分には不足。→ Claude Code へ乗り換え検討
  3. VibeCoding サロンの投資回収は失敗。人数の少ないコミュニティで手厚いサポートを受けるほうが賢明。
  4. 副業は甘くない。YouTube/ブログ/物販・せどり/動画編集/ライター ――どれも過当競争。
  5. それでも Web 制作スキル習得こそが月 10 万円への最短ルートと再認識。

結論

  • ChatGPT はライティングには最適だが、エンジニアリングには物足りない。
  • VibeCoding で豪華サイトを作る前に、まずはエラー理解の基礎と適切な AI ツール選びが必須。
  • 貴重な軍資金は“広く浅く”より“狭く深く”――サポートと成果が見込める場所に集中投下すべし。

 

限られた軍資金は、“価格以上の価値”と“持続するサポート”――この二つを同時に満たす場所にだけ投下しよう。

そう考えると、これまで自分が実践してきた スマート消費術(Temu や AliExpress の活用、中華スマホや中華ミニ PC などの低コスト機材の導入)、そして ダイエット&自重筋トレセキュリティ自衛術メンタル維持術 は、いずれも投入した費用をはるかに上回るリターン――つまり抜群のコスパ――をもたらしてくれた「賢い投資先」だったとあらためて実感します。

 

まっとうなビジネスの原理は、人間関係や人生設計にもそのまま応用できる

――カギは 「期待値コントロール」 です。


1. 期待値が高すぎれば失望も大きい

  • 自分を “天才” とブランディングすれば、周囲の期待は急上昇。
    • 少しでも欠点を見せた瞬間、満足度は一気にマイナスへ転落します。
  • 逆に「ただの普通のおじさん」と名乗れば期待値は最低ライン。
    • そこから少しでも価値を上乗せできれば「思ったよりすごい」と感動してもらえる。
  • ビジネス=価格/リターン と同じで、人=イメージ/実力 をどう釣り合わせるかが満足度の分かれ目です。

2. ドーパミンの正体は「ちょうどいい不確実性」

  • 人は“ワクワク”という 予測不能な報酬 を求めるとき、ドーパミンが分泌されます。
  • 勝つか負けるか五分五分――この “勝率50%” がもっとも中毒性を生む。
    • パチンコもソシャゲも、報酬を確定させず小出しにする設計でハマらせる。
  • 恋愛初期が一番ドキドキするのも同じ理屈。
    • “相手が自分を好きかどうか分からない” 不確実性こそが快感の源。

3. 過剰な期待は燃料切れを招く

  • ドーパミンは有限。常に期待以上 を出し続けるのは、人でもビジネスでも 物理的に無理
  • 創作者が「過去作超え」を求められ苦しむのはこのジレンマ。
  • 恋愛ホルモン(PEA)は 3〜4 年で枯渇する――ドキドキが永続しないのは 身体の安全装置 でもある。

4. プログラミング学習を“楽しい”に変えるコツ

  • 課題の難易度をうまく調整して、成功と失敗を半々に保つとハマりやすい。
  • はじめから高難度のフルコース(Sanity×Next.js)を突っ込むのではなく、
    • “今日はエラー1個解決できた” くらいの 小さな勝率5割 を積み重ねるほうが、長期学習では有利。

5. 人生設計にも“期待値コントロール”を

  • 大きな夢を掲げても、過剰に期待しすぎない
  • 期待値を意識して少し低めに設定しつつ、
    • 努力は手を抜かない → 成果が出れば「期待以上」と感じられる。
  • このサイクルが自尊心と幸福度を同時に押し上げる最短ルート。

まとめ

「価格以上の価値 × 持続性」――まっとうなビジネスの判断基準は、
「期待以上の行動 × 過剰な期待の抑制」 と置き換えれば、
対人関係・学習・人生戦略までそのまま通用する。

期待をコントロールしながら、小さな成果で相手の予想を上回り続ける――
これこそが、限られたリソースを最大化し、満足度を長期的に保つ最良の方法だといえるでしょう。

 

結局、IQが高い賢い人は未来予測力も高い、つまり、騙されにくいのでまっとうなビジネスに魅力を感じ、コスパよく買い物をします。

一方、IQが低い賢くない人は騙されやすいのは当然で、まっとうじゃないビジネスにも飛びつき、購買します。

これは確率や傾向の話です。

また、IQだけが賢さの指標ではないでしょうし、商売偏差値もあります。

https://nazology.kusuguru.co.jp/archives/181045

IQと未来予測力の関係を科学的に解明

 

私は“成功者”のきらびやかな表面より、その裏側を知っているぶん、法や道徳を逸脱してまで富を得た人に憧れはありません。

むしろ、違法行為に手を染めず、自力で価値を生み出し続ける――そんな「まっとうなビジネス」に徹する人こそ好感の対象です。

自分がベンチマークに据えるのは、あくまで自分の価値観と一致する相手だけ。

たとえ巨万の富を築いていようと、そこに後ろ暗さが見えた瞬間、尊敬の念はゼロになります。

 

だから私は「割に合わない」と判断したものには情け容赦なく損切りをかけ、趣味を除いて人生リソースを注がない――この鉄則を徹底してから、後悔は激減しました。

周囲の期待や雑音に流されず、無茶振りが来たら即座に距離を取り、被害を最小限に抑える。

結果として、合理的に“コスパ”を追求するほど充実度が増すことを実感しています。

もちろん、破格の好待遇をちらつかせるオファーほど慎重に精査します。

ボランティア精神たっぷりな話には往々にして裏がある――世の中に「うまい話などない」と肝に銘じているからです。

こうしたコスパ重視の姿勢を示すと、「打算的すぎる」と批判されることもありますが、それは“割に合わない労働”を提供したい側にとって都合が悪いからにほかなりません。

自営業者なら努力が報酬に直接跳ね返るので“セルフブラック”も選択肢になりますが、会社員が低報酬で身を削る理由は本来ありません。

合理主義――つまり「割に合わない仕事は受けない」というスタンスこそが、ブラック労働や“やりがい搾取”を遠ざけ、持続可能な働き方を守る最強の盾だと確信しています。

 

追記――親切にも「コスパ」を

親切行為には大きく 知力(頭脳・知識)/体力(肉体労働)/感情(悩みや愚痴を聴く感情労働) の三層があります。

  • 体力と感情にハンデを抱える私
    膝に故障歴を抱え、PTSD で感情メンテナンスもギリギリ――そんな自分が、つい体力サービスを過剰提供して膝を再び壊したのは痛恨のミスでした。ランニングを避けていたのに「少しなら」と走ってしまい、膝がボキボキと鳴るようになった瞬間、「体力での親切は最も割に合わない」と骨身に刻みました。
  • Gravityルームのジレンマ
    オンラインで部屋(ルーム)を開けば、困った人が集まり悩み相談大会に。これは知力と感情親切のハイブリッドで、私の“感情リソース”を確実に削ります。PTSD 持ちが他人のカウンセリングを無償で請け負うなど、愚の骨頂だと気づきました。
  • 知力親切の適正価格
    幸い PDF サイトでナレッジを売る “知力親切” は、負担が少なく信頼貯金にもなります。ただし 無償ボランティアの乱発は NG。メモ代わり・名刺代わりにしつつ、きちんと収益化か自己ブランディングに結びつける――この線引きを徹底します。

結論はシンプルです。今後は知力以外の親切を封印。体力親切は膝を壊すだけ、感情親切は心を摩耗させるだけ。

貴重なリソースは “割に合う領域” に絞り、持続可能なかたちで世に価値を届けていく――これが私の新たな誓いです。

 

さらなる追記――情報にも「取捨選択コスト」がある

心を穏やかに保つ鍵は、“いかに余計な情報を遮断し、必要な情報だけに全集中できるか” に尽きます。突き詰めれば悟りとは――

不必要な情報を意識的に閉め出し、必要不可欠な情報にのみピントを合わせ続ける技術

ということです。
権威だろうと有名人だろうと大富豪だろうと、自分の人生に寄与しない話題はすべて無視してよい。リターンのない“遠い世界のニュース”を追いかける時間も、こちらを傷つけてくる人物について思い悩む時間も――どちらも割に合わない投資だからです。

結局、静かな心を守るコツはシンプル。

  1. 入力を絞る-「これは本当に自分に必要か?」でフィルタリング
  2. 全集中する-残した情報に全リソースを注ぐ

この2ステップを繰り返すだけで、情報過多の雑音から解放され、限られたエネルギーを“真に価値のある領域”へ一点投入できるようになる――そう確信しています。

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