どうも、太陽です。
ビジネスにおいて最も重要なのは、商品やシステムよりも「人」です。どれだけ優れたアイデアや仕組みがあっても、パートナー選びを誤れば、そのビジネスは内部から崩れます。
これは他人事ではなく、独立・起業を志すすべての人にとっての“地雷”の話です。
以下は、実際に起きたAI転売サロンの事例とともに、どのような人間と組んではいけないか、そして見極める指標についての考察です。
https://www.youtube.com/watch?v=z3gtFxly-Bs
最近、星野ロミ氏が関わった「AIを活用した転売サロン」のプロジェクトが、急成長の末に崩壊しました。これは、単なるビジネス失敗ではなく、「どんな人間と組むべきでないか」を示すリアルな教材です。
このプロジェクトの構想は優れていました。
従来の転売サロンはAサロン、Bサロン、Cサロン……と分散していて、転売ヤーたちは複数のサロンに加入して情報を集めていました。
そこで登場したのが、複数の転売サロンの情報をAIが集約し、自動で提供する月額4000円の低価格サロンです。
「情報の質は高く、価格は安い。しかもAIで効率化されている」──この仕組みが完成すれば、一人勝ちの未来が見えていたはずでした。
しかし、問題は内部にありました。
ロミ氏は「AIの開発」に専念するという契約でした。サロンの運営やコミュニティ管理は別のパートナーが担当する予定だったのです。
にもかかわらず、次第にロミ氏に運営やメンテナンスまで押しつけられるようになり、最終的には当初の約束が破られた形になりました。
さらに会員の3割ほどは、いわゆる“楽して稼ぎたい”層。彼らの対応が思いのほか大変で、メンテナンスの負担が急増。
ロミ氏はこのプロジェクトから手を引き、AIシステムの提供というシンプルなビジネスモデルへ転換することを決断しました。
ここから学べるのは、どれほど優れたシステムでも、「誠実性の低い人間」と組めば崩壊するという現実です。
🔍 誠実性で相手を見極めろ
心理学でいう「BIG5」の指標のひとつに誠実性という項目があります。
これはコツコツと努力を継続できるか、約束を守るか、他人に配慮できるかなど、人間の信頼性を測る重要な尺度です。
私は、ビジネスパートナーに求める最低限の条件として、誠実性が5段階中「3」以上は絶対だと考えています。
なぜなら、誠実性が2以下の人は以下のような傾向があるからです:
- 衝動的に動く
- 継続的な努力をしない
- 自分の責任を他人に押し付ける
- 約束を破る確率が高い
- 「自分だけ楽をしたい」という思考が根底にある
たとえプログラミングスキルがあり、短期的に成果を出せる才能があっても、こういう人と組むと長期的には必ず歪みが生まれます。
🐜 キリギリス型の人間と組むな
アリとキリギリスでいえば、誠実性が低い人は完全にキリギリス型です。派手なことや瞬間的な成果には飛びつきますが、基礎を地道に積み上げる力がありません。
そして、そのツケはすべて“アリ”であるパートナーに回ってくる。
たとえば──
- 仕事の配分が不均等になり、地味な作業をすべて背負う羽目になる
- 責任感が薄く、トラブル処理も押しつけられる
- 口では立派なことを言うが、実行しない
このように、アリの側が帳尻合わせをすることになり、ビジネスそのものが破綻するのです。
🤖 外注したがる人間にも要注意
誠実性の低い人にありがちなのが、「外注すればいいでしょ?」という発想です。
もちろん、外注が悪いわけではありません。
ただし、独立初期においては、自分の手でコツコツ作り上げる力が必要です。
外注すべきなのは、自分では絶対にできない・苦手分野・忙しすぎる時だけ。
まだ何も軌道に乗っていない段階で、簡単に「人に任せる」「外注すればいい」と言う人は、自分で汗をかく覚悟がない証拠です。こういうタイプをパートナーにしてしまうと、信頼関係はすぐに崩れます。
結論
誠実性の低い人間と手を組めば、どんなに良いアイデアも、どんなに凄いシステムも、全て無駄になる。
パートナー選びにおいて、「能力」よりもまず「人間性」を見るべきです。
そして何より、「自分だけ楽をしたい」という性質を見抜き、最初から距離を置く勇気が必要です。
終わりに
私たちの時間、労力、信頼は有限です。
だからこそ、一緒に何かを築く相手は慎重に選ぶべきです。
「一緒にいて楽しい」ではなく、「一緒に困難を乗り越えられるか」で選ぶ――
それが、ビジネスを成功に導く、最も現実的で大切な知恵です。