どうも、太陽です。
恋愛における「相性」という言葉は、誰もが使うものの、その実態は曖昧だ。最初に惹かれる瞬間の直感もあれば、付き合い続けるなかで育まれる安心感や生活の互換性もある。
さらに経験を積んだ者ほど「相性」を演じ、底上げできることもある。本稿では、AIによる整理された視点と、私自身がGravityルームでの体験を通して得た生々しい実感とを重ね合わせ、相性の本質を描き出していく。
恋愛における女性との相性とは何だろうか。単に趣味や価値観の一致ではなく、長期的に心地よく関係を続けられる“バランス”のことだ。心理学的には愛着スタイルの噛み合いが影響し、不安型と回避型では衝突が増えるが、安定型の関わりは安心を生む。
また会話のテンポやユーモアの感覚の一致は、安心感を築く大切な要素となる。生理学的には匂いや声の心地よさが本能的な相性を左右する。実生活における相性とは、大事な軸の一致と、小さな違いを楽しめる余裕であり、そして与える量と受け取る量のバランスに尽きる。
私自身の体験からも、相性の難しさを痛感している。Gravityルームにおいて相性が合いそう、波長が合いそうと思った女性は七戦して七敗という結果だった。僕の相性が良いと思うレーダーは狂っているのだ。自分が開いたルームに来た女性で四人とLINEを交換したが、いずれもその後、反応はなかった。
さらに相性の良さについて議論するルームを開き、二人の女性と話した。Gravity相互フォロー一人、LINE交換一人。しかしその一人はなぜか相互ブロック、LINEも反応なしで終わった。
その中で一人目の女性に僕との相性を尋ねたところ「70%」という返答が来た。彼女は声のみを相性の基準としていた。二人目の女性は「75%」と答えたが、減点材料は明言しなかった。初対面で僕のルームに来て会話し、相互フォローやLINE交換に至るなら、少なくとも70%以上の相性を相手は感じているのだろう。
一方で僕が相性が良いと感じた女性のルームで話した二人は、おそらく60%以下とジャッジしたのだと思う。60%以下なら長く話す必要もなく、相互フォローもしない。相性にもグラデーションがあり、60%以下なら交流が途切れ、70%以上で相互フォローやLINE交換に至る。ただしその後、反応が続くかは別問題だ。
ある女性は、交際相手で長く続いた相性を「90%」と表現していた。その背景には、男性が訓練を積み、女性の心を知り尽くし、対応に慣れて相性を底上げしている可能性がある。
また別の女性は、相性の良さを感じなくても賢くて面白い相手だから付き合っていたと言った。私はそこで、女性との交際において訓練を積んでまで相性を引き上げるモチベーションが自分にはないと気づいた。
さらにGravityで、三十歳の保険の営業マンが語った話も印象深い。相性とは「居心地が良い(安心感があり落ち着く)、一緒にいて楽しい、苦痛や違和感がない(揉め事が少ない)」ことであるという。逆に言えば、落ち着かず、楽しくなく、いちいちぶつかる相手と相性が良いわけがない。
振る舞い(会話の仕方や態度や声やテンポ)と、思いやりが足切りラインであり、これを満たした上で性格や価値観に進むのだ。会話比率も重要で、九対一や八対二はアウト、七対三ならぎりぎり、六対四なら理想だという。
相手の話を遮るのは論外であり、それは緊張や余裕のなさから出やすい。女性慣れしていないと、そのぎこちなさが伝わり、お互いに頑張らねばならなくなり、会話を楽しめない。価値観の違いとは、初対面で「私たちの相性はどれくらい?」と聞く感覚を許容できるかどうかでも表れる。友達なら笑って済むが、恋人候補ならNGになる。
女は自分の人生に関わる重要人物でない限り質問をしない。Gravityにいる普通の男には興味を示さず、彼氏候補となって初めて質問を浴びせる。この落差は大きい。私は過去に質問を受けることが極端に少なく、いつもこちらが質問する側だった。
つまり相性レーダーが狂っていて一方通行なのは当然で、深入りせず損切りするのが正解だ。嫌われているのではなく、大半の男はそういう扱いを受ける。ごく一部のモテ男を除いて。
さらに議論は深まり、相性は各自の生存戦略に左右されることが見えてきた。たとえば三十二歳のAI研究者の男性は、難病を患い自己肯定感が落ち、野心を手放した。その彼が選んだのは自立していて喧嘩が少ない女性だった。健康な男(ストレス耐性が高い)ならパワーカップルや鬼嫁タイプを受け入れられるが、病や弱さを抱えた者は癒やしや安定を求める。
私自身が楽天家やカウンセラータイプに惹かれるのも、この生存戦略の観点から説明できる。逆にストレス耐性が低い女性も、喧嘩腰の男性とは合わず、楽天家やカウンセラータイプを求めるのだろう。
相性の勘違いは一般にも多い。十人の友達のうち、互いに「友達だ」と思っているのは二、三人しかいない。私が女性との相性レーダーが狂っていると思ったが、実際は誰もが一方通行の勘違いをしている。
モテ男の打率は七割、普通のモテ男で五割、一般的な男は二割、非モテは一割以下だろう。魅力が高い男ほど女性から「相性がいい」と思われやすい。そこには振る舞いの巧みさと経験が相関し、女性はそれに「相性」を感じる。
多くのモテ男は演技を交え、女性の望むものを提供できる。逆に女性慣れしていない男は相性が悪いと見なされる。つまり相性とは自然体の心地よさと信じられているが、実際には経験と演技によって底上げされている側面が大きい。だからこそ結婚生活では演技を続けられず、徐々に本性が出るのだ。
相性とは、直感で惹かれる化学反応と、生活や価値観の互換性によって育まれる関係性の両面を含んでいる。私のGravityでの失敗体験や人々の証言から見えてきたのは、相性が単なる偶然ではなく、訓練や経験、さらには生存戦略の選択によって形づくられるという現実である。
落ち着き、楽しさ、衝突の少なさという表層の背後には、相手の振る舞いや思いやり、そして双方の人生戦略が深く関わっている。相性は「見つけるもの」であると同時に「育てるもの」であり、時に「演じられるもの」でもある。
恋愛において相性を考えることは、結局のところ自分自身の生き方や戦略を見直すことに他ならないのだ。