どうも、太陽です。
稼ぐ方法は大きく分けて二つしかない、とメンタリストDaiGo氏は言います。ひとつは「人がやりたくないことをやる」こと。もうひとつは「やりたいことで圧倒的な存在になる」ことです。
しかし現実には、多くの人が後者をいきなり実現できるわけではありません。人気職は競争が激しく、成果を出せるのはごく一部だからです。だからこそ、まずは嫌われ仕事を通じてマネタイズの感覚を磨き、そこから徐々に自分のやりたい領域へと移行していく必要があります。
同じく「圧」にも種類があります。宋世羅氏が語るように、恐怖の圧・責任の圧・リスクの圧の三つはまったく別物で、それぞれの耐性が異なるのです。
ここではマネタイズの現実と、圧にどう向き合うかを重ねながら、人生を戦略的に切り開く道を考えていきます。
嫌われ仕事と人気職の差
人がやりたくない仕事は典型的に「3K労働」などで、人材不足のため市場価値が高い。反対にプログラミングやクリエイティブといった人気職は、やりたい人が多いゆえに競争が熾烈で、上位層に食い込まなければ収益化は難しい。
ただしプログラミングは需要が強く、比較的マネタイズしやすい一方、クリエイティブ職はトップ1%以下に入らなければ難しい。
だからこそ「人が嫌がるが自分は苦痛なくできる」領域を見つけられれば、それ自体が強力な競争力になるのです。残る課題は、どう収益化するかだけです。
マネタイズの現実と試行錯誤
私自身、PDFサイトを立ち上げコンテンツを販売したものの売れませんでした。顧客基盤のない個人がゼロから収益を上げることの難しさを痛感したのです。
YouTubeも合成音声で試しましたが、現在では収益化禁止。顔出しやトークに苦痛を感じる私にとって、挑戦しなくて良かったとも思います。
結局のところ、マネタイズとは「誰に届けるのか」が全てであり、強みやノウハウを持っていても、届け先を誤れば収益にはつながりません。
ビジネス感覚と組み合わせの力
マネタイズに長けた人は少なく、ビジネスが上手い人同士が組んでも相乗効果は限定的です。しかし、「職人肌で強みはあるがビジネスは不得手な人」と「マネタイズが得意な人」が組めば、双方に大きなメリットが生まれます。
その好例が、漫画村で知られる星野ロミ氏が立ち上げたネットプログラミングスクールです。月額約2万円で400人以上が入会し、月収は800万円を超え、年間では9600万円に達している。まさに「強み×マネタイズ手法」が結びついたときの爆発力を示す事例だといえるでしょう。
圧をかける教育について。【体育会系経験者の視点】【プレッシャー耐性に対する認識の甘さ】
動画の要約は以下です。
YouTubeチャンネル「宋世羅の羅針盤ちゃんねる」の動画では、宋世羅氏が自身の体育会系や厳しい営業会社での経験を踏まえ、**「圧をかける教育」**について掘り下げて論じています。
まず、世間でよく言われる「若い時に厳しい経験をしないと弱い人間になる」という考え方に触れ、上司や先輩の中には、部下や若手にプレッシャーを与え、プレッシャーに強い人間を育てると本気で信じている人が意外と多いと指摘します。
しかし、宋氏は、この「プレッシャーに強い」という評価が「解像度が低い」「雑すぎる」と考えており、プレッシャー(圧)を以下の3つの種類に分類しています。
• 恐怖の圧(デストロイヤー)
◦ これは、最も一般的にイメージされる「怖い上司」や「鬼畜な先輩」からの圧力です。ミスをすれば大声で怒鳴ったり、時には机を蹴ったりするような、威圧的・暴力的な要素を含むものです。
◦ 鬼畜な部活動や非常に怖い人がいた会社での経験は、この恐怖の圧に対する耐性(恐怖耐性)を非常に高くします。
◦ しかし、宋氏は、この恐怖の圧に対する耐性は、社会人になってから使える場面が非常に限られていると強調します。令和の時代には、そのような厳しい会社は少なくなっており、実質的に「使えない能力」であると述べています。
• 責任の圧
◦ これは、「100kgの荷物を隣町まで届ける」という例で説明されるように、「自分がやらなければ多くの人が困る」という重い責任感から生じるプレッシャーです。
◦ ジェットコースターに乗っているときに胃にくるような、ずっしりとした「G」がかかる感覚に例えられます。
◦ やるべきことは明確で、道筋も分かっているが、その範囲内で結果を出さなければならないという状況で生じるものです。
• リスクの圧
◦ これは、未知の世界に飛び込む、崖から飛び降りるような、先が見えない状況で行動することから来るプレッシャーです。
◦ 胃にくる責任の圧とは異なり、心臓がキュッと締め付けられるような感覚に例えられます。
◦ 道筋が不明確であったり、あくまで予測の範疇でしかない中で、「やってみるか」と決断する際に生じるものです。
宋氏は、これらの3つのプレッシャーはそれぞれ全く異なる能力であり、互いに繋がっていないと力説します。例えば、鬼畜な野球部で恐怖の圧には非常に強い同僚がいたとしても、責任の圧やリスクの圧に対しては全く耐性がない(「ぴよぴよ」になる)ケースや、その逆のケースも存在すると説明しています。
特に、体育会系の人間が一見メンタルが強そうに見えても、実は責任の圧やリスクの圧に弱いという状況は、「よくあること」だと指摘します。従来の体育会系の指導や当事者たちは、恐怖の圧への耐性が上がっただけで「俺たちは強い」「一般人とは違う」と満足しているが、それは「アホすぎてもう力抜けて崩れそうになる」と厳しい評価を下しています。
宋氏は、社会人として本当に重要なのは、責任の圧とリスクの圧に対する耐性であり、これらが備わっていなければ、仕事をする上で一人前になることはできないと強調します。そのため、若年層の教育においては、恐怖の圧ではなく、責任の圧とリスクの圧を経験させ、その耐性を養う場を作ることが大切だと考えています。
また、昨今の社会ではパワーハラスメントへの意識が高まり、部下が上司を訴えることで上司がすぐに処分されるケースが増え、「部下にビビる上司」が多くなっています。これにより、正当なハラスメント告発だけでなく、「モンスターぴよぴよ」と呼ばれる、権利ばかり主張してやるべきことをやらない部下も生まれています。
このようなモンスターぴよぴよに対し、恐怖の圧をかけることはもはや不可能であり、敗北を意味すると宋氏は述べます。そこで、宋氏が提案するのが、「責任の圧」を丁寧に、かつ間接的にかけるという方法です。
例えば、営業予算の達成がチームや会社の様々な人々に影響を与えることを、具体的な例を挙げて冷静に説明することで、相手に「自分ごと」として責任の重さを感じさせます。これにより、直接的なパワハラではないにもかかわらず、相手は「胃にくる話」だと自覚し、Gがかかるようなしんどさを感じることになります。
結論として、宋氏は、恐怖の圧が通用しなくなった現代社会において、以前よりも責任の圧やリスクの圧に直面する機会が増えると予想しています。そのため、恐怖のパワハラが減ったからといって「楽な時代になった」と勘違いしていると、実は**「めちゃくちゃ厳しい世の中」**になっていると警鐘を鳴らしています。
圧をかける教育とその分類
宋世羅氏は「圧をかける教育」を三つに分類します。
- 恐怖の圧は怖い上司や厳しい部活による威圧。これは社会で役立つ場面が少ない。
- 責任の圧は「自分がやらなければ多くが困る」という重み。社会人にとって避けられない。
- リスクの圧は未知の挑戦に飛び込む不安。意思決定や挑戦に不可欠。
そして重要なのは、恐怖の圧に耐えられるからといって、責任やリスクの圧に強いとは限らないということ。体育会系出身者が意外にも社会では「ぴよぴよ」になるケースは珍しくありません。
有名人と一般人に求められる圧の違い
社会人(一般人)と有名人(芸能人・スポーツ選手)では、求められるストレス耐性が異なります。
スポーツ選手であれば、大衆の視線圧(恐怖)、厳しい練習や指導による圧、試合で負ければ戦犯扱いされる責任圧、そして一発勝負ゆえに先の見えないリスク圧がかかります。特に日本代表クラスは「結果を出せなかったらどうしよう」という責任圧が最大の負担となるでしょう。
一方、現代のテレビ業界は視聴率がかつての10分の1以下に落ち、注目度は減少。芸能人が感じる視線圧や重圧は、昔に比べて薄れています。
メンタリストDaiGo氏自身も、かつてはテレビの視線圧を受けていましたが、今は知識提供のDラボに活動の場を移し、責任の重さは科学論文に依存させ、リスク圧もベテランとして慣れた領域にあるといえます。
逆に一般人は「求められた仕事をきちんとこなす責任圧」が中心です。料理人であれば料理を、プログラマーであればコードを、接客業なら接客を行うことが仕事の本質です。
つまり、どの職業も恐怖圧・責任圧・リスク圧の強弱は異なりますが、上下関係ではなく適材適所。それぞれが社会に必要な役割を担っているのです。
圧の種類と職業の具体例
例えばボクシングの井上尚弥選手は、試合直前に恐怖圧(物理的に殴り合い=生死の圧)、王者としての責任圧、予測不可能な展開によるリスク圧を同時に背負います。
プログラマーは視線圧がなく、請負契約なら納品責任を負い、しかも新規プロジェクトばかりでリスク圧が高い職業です。
芸能人やYouTuberは「目立ってナンボ」という商売であり、視線圧を商品に変換しています。
一般人からすれば異常な重圧に見えるでしょうが、それは彼らが選んだ舞台であり、俳優や歌手が一般的な仕事に人生を懸けないのと同じことです。
愛嬌戦略と自立戦略
努力ができない、怠け者タイプの人は愛嬌戦略に頼るしかありません。つまり人に頼り、やってもらい、身分相応に生きることです。
しかし愛嬌が性格的に取れない人は、他人への依存を減らし、自力でできることを増やすしかありません。
私自身は接客や営業が苦手で愛嬌戦略が合わないため、スマート消費術・筋トレ・ダイエット・セキュリティ自衛・メンタル術を組み合わせ、自立型の生活を築きました。
ほとんどのことを自分でこなせるようになれば、無理に取り入ったり、媚びたりする必要はないのです。相性の合う人とだけ自然につながればよい。
結び
「稼ぐには嫌われ仕事か、やりたいことで圧倒的になるか」。その二択に加えて、人生には常に「圧」との向き合い方が問われます。
恐怖の圧・責任の圧・リスクの圧、それぞれに耐性を養うことが、仕事でも人生でも生き残る条件です。
職業や立場によってかかる圧の種類や強さは異なりますが、どれも上下はなく、社会にとって必要不可欠。愛嬌で補うのも一つの戦略ですが、自立を高める生き方を選べば、余計なプレッシャーや人間関係の重荷を背負わずに済みます。
結局のところ、人生を好転させる鍵は外にあるのではなく、自分の戦略と耐性の中にあるのです。