どうも、太陽です。
人間社会における「いじめ」は、古来より繰り返されてきた愚行である。表面的には、権力や優位性を示す手段のように見えるかもしれないが、長期的に見れば必ず自らの立場を危うくする。
ここでは、いじめの三つの典型的なパターンと、それぞれに潜む構造的な愚かさ、さらには加害者が辿る没落の必然性について論理的に考察していく。
いじめには大きく分けて三種類の形態がある。
第一は「弱い者をいじめる」パターンである。これは最も卑劣で単純な形だ。加害者は、自分より立場の弱い人間を攻撃することで一時的な優越感を得ようとする。
しかし、こうした行為は必ず代償を伴う。被害者が追い詰められ、自殺など取り返しのつかない結果を招けば、加害者は法的にも社会的にも責任を問われ、最終的には犯罪者となる。
自らの快楽やストレス発散のために他者を傷つけた報いは、いずれ確実に自分に返ってくる。
第二は「強い者を集団でいじめる」パターンだ。この場合、個々の加害者は自分一人では勝てない相手に対して、数の力で圧力をかけようとする。だが、強者はいずれ反撃する。
敵として認識された瞬間から、報復は時間の問題である。しかも、群れて行動した者たちは、責任を押し付け合い、内部崩壊を起こす。
集団いじめは一時的には機能しても、長期的には内部の不信と崩壊を生み、自らを滅ぼす構造を孕んでいる。
第三は「弱いと侮っていたが、実は強い者をいじめる」パターンである。これが最も危険で、加害者にとって致命的な結果を招く。表面上は大人しく見える人物が、内に強靭な精神力や知恵、人脈、影響力を秘めている場合、時間をかけて静かに復讐を果たす。
表立った反撃ではなく、社会的評価や人間関係、信用を少しずつ奪い返していく。その過程は遅いが、確実である。したがって、いじめという行為そのものが、論理的に見ても「自ら不利を招く愚行」でしかない。
正当防衛のために戦うことは理解できる。だが、理由もなく先制攻撃を仕掛けたり、他人をいじめる行為は、短絡的で知性の欠如した行動である。
いじめる人間は、自らの未来に対する想像力が欠けており、「今だけ安全」「今だけ勝てる」と錯覚しているに過ぎない。
とりわけ、いじめには二つの心理的タイプが関与する。ひとつはサディスト――弱者を攻撃することで快感を得る人間。もうひとつは嫉妬心に支配されたナルシストである。
嫉妬型のいじめは、他人の成功や能力を羨み、その存在を引きずり降ろそうとする衝動から生まれる。しかし、対象となる相手が本質的に強い人間であることが多いため、結果的には反撃や社会的報復を受ける確率が高い。
結局、いじめる側こそが損をし、人望を失い、孤立していく。
また、いじめや犯罪を容認したり、見て見ぬふりをする傍観者もまた、同罪と言える。彼らは多くの場合、倫理ではなく利益で動く。金銭的・社会的なメリットがある間だけ加害者の味方をし、いざ不祥事が明るみに出れば、手のひらを返す。
ジャニー喜多川のケースのように、周囲が長年にわたって沈黙を続けたのは、まさに「金儲けのための見て見ぬフリ」である。だが、そうした関係はもともと打算の上に築かれているため、利益が失われた瞬間に誰も庇わない。
加害者の栄華は一時的なものであり、没落は必然だ。表向きの勢いが強く見えても、土台は脆く、支え合うのは利害関係だけ。だからこそ崩れるときは早い。
取り巻きやイエスマンもまた要注意だ。彼らは、権力者に共感しているわけではなく、単に利得を求めて寄ってきた者たちである。そのような人間は、裏切りも早く、危機になれば真っ先に逃げる。
私はそうしたいじめの首謀者や犯罪的な行為を行う者、そしてそれをヨイショしている取り巻きとは関わらないようにしている。彼らは一見華やかに見えても、実際には没落の芽を抱えており、関わることで自分まで巻き込まれるリスクが高い。
成功しているように見える人間でも、実際には「たまたま損害なく逃げ切れただけ」というケースが少なくない。
倫理や人望を欠いた成功は、長く続かない。だからこそ私は、表面的な権力や名声よりも、誠実さと知性を持つ人間との関係を重んじている。
いじめや犯罪行為は、一時的な快楽や優越感を与えるかもしれないが、長期的に見れば必ず破滅へとつながる。正義感や復讐心という次元を超えて、これは「構造的に自滅する行動」である。
人を傷つけることによって得られる利益は、決して永続しない。だからこそ、私はいじめる者やその取り巻きには近づかず、沈黙という形で距離を取る。
損得勘定で動く人間関係は脆く、いずれ崩壊する。真に強い人間とは、他者を支配する者ではなく、いじめという無駄な争いに関わらない知恵を持つ者である。