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ミノケア3本セットを購入したら2本しか入っていなかった──「証拠主義社会」で学んだ、開封動画の必要性

どうも、太陽です。

 

2025年6月、楽天市場のおくすり広場で「ミノケア3本セット(90日分)」を注文した。格安でクーポンも使え、節約の達人として満足のいく買い物をしたつもりだった。

しかし、予想外の出来事が起きた。使い切って在庫がなくなり、4ヶ月後にようやく新しいセットを開封したところ、入っていたのは――まさかの「2本」だけだったのだ。

箱を開けた瞬間、言葉を失った。3本セットを買ったのに2本しかない。信頼していた業者だけにショックは大きかった。

電話で確認しようと思ったが、すでに4ヶ月が経過しており、対応してもらえるのか不安がよぎる。虚言と思われる可能性もある。しかし、これは紛れもない事実だった。

 

3本注文したのに2本しか入っていない。そんなことが起きるとは夢にも思っていなかった。信じ切っていた僕は、在庫がなくなるまで新しい箱を開けずに保管していた。つまり、開封が遅れたのだ。

結果として、開封時期が悪すぎた。もし注文直後に開けていれば、その場で連絡してすぐ対応してもらえた可能性が高い。だが今は4ヶ月以上も経過している。

業者からすれば「証明できませんよね?」と言われても反論しにくい状況だ。注文履歴と領収書は確かに存在する。

しかし、「開封したら1本足りなかった」という事実をどう証明できるだろうか。箱を開けた瞬間の動画でも撮っていれば一発で証明できるが、そんなことを事前に想定している人はいない。

 

このようなケースでは、業者側は1本分得をし、こちらは損をする構図になる。金額としては1本あたり2855円。つまり、1344円の損失。金額だけ見れば小さいかもしれないが、節約家にとっては痛手である。

サラリーマンの平均的な小遣い3万円のうち、2400円は約8%にあたる。1割近くを失う感覚だ。

10万円の小遣いの人なら1万円、100万円の小遣いなら10万円を失う計算になる。割合で考えれば、決して軽い損ではない。

現実問題として、泣き寝入りになる可能性は高いと思った。証拠がない以上、立証が難しい。だが、まったく開封せず信頼していた自分にも落ち度はある。

だからこそ、今後は「1本ずつ購入する」という戦略を考えた。もし1本ごとの購入なら、万が一欠品があっても被害は最小限だし、送料も無料なら損はない。

3本まとめ買いは確かに安いが、1本入っていないだけで全体のコスパが崩壊するリスクがある。

 

ただ、それでも一応電話してみることにした。もしかしたら、単なる梱包ミスかもしれない。詐欺とは言い切れない。対応次第で、悪意かうっかりかが見えてくるはずだ。

電話を入れる前は「証拠がないから無理だろう」と半ば諦めていたが、話してみないとわからない。結果、幸運にも「追加で1本送ります」との回答を得られた。

正直、驚いた。誠実な対応である。こちらの事情を丁寧に説明した結果、相手も理解してくれたようだった。

 

この経験から強く感じたのは、「証拠主義社会の限界」である。僕が嘘をついていないことは自分が一番わかっている。しかし、第三者からすれば「証拠は?」と問われれば、それ以上は何も言えない。

被害者が真実を語っても、証拠がなければ信じてもらえないのが現実だ。ストーカー被害にしても、パワハラにしても、今回のようなネット通販のトラブルにしても、立証責任は常に被害者側にある。

だからこそ、開封動画や録音・写真といった「自衛の証拠」が必要になる。

 

実際、以前にも母親がネット通販の化粧品詐欺に遭ったことがある。初回格安のつもりで注文したところ、定期購入契約だったし提示された価格と異なった。

慌てて電話したが、画面のスクショを撮っていなかったために「契約画面に書いてあります」と押し切られ、結果として高額な化粧品代を支払う羽目になった。

あの時も証拠さえあれば、もっと強く主張できたはずだ。今回のミノケアの件も同じ構造だ。未知のトラブルに遭遇したとき、人は事前に備えることができない。だからこそ、次に備えて学ぶしかない。

 

この一件で、僕は確信した。今後は通販商品について、**開封の瞬間を動画で撮る。**これが最善の防御だ。動画があれば、「証拠を出せ」と言われても堂々と提示できる。

Amazonのような大手は、証拠がなくても対応してくれることが多い。置き配でも配達員が写真を撮って送ってくるように、彼らはトラブルを予防する仕組みを整えている。

だが、中小店舗や個人業者では、そこまでの信頼システムがない。だからこそ、消費者側の自衛が重要になる。

 

また、TemuやAliExpressのような海外通販では、配送トラブル時に開封動画がないと補償されない可能性があるかもしれない。つまり、世界的に「証拠があるかどうか」で救済される時代になっているのだ。

今回の件はまさにその象徴であり、教訓でもある。僕は被害に遭うたびに学び、次に活かすタイプだ。今回も、2400円の損失を勉強代として捉える。

結果として、おくすり広場の対応は誠実だった。「1本送ります」と言ってくれた。それだけで救われた気持ちになった。

もしこれが「証明できませんので対応できません」と突っぱねられていたら、泣き寝入りし、二度とその店を利用しないつもりだっただろう。

しかし、今回は違った。むしろ「信頼できる店」として評価を改めた。誠実に対応してくれた企業には、感謝の気持ちを持ちたい。

そして、この体験を「警鐘」ではなく「教訓」として共有したい。

 

ここで改めて思うのは、人間は確率を誤解する生き物だということだ。最初から「起きる確率」を正確に認識していれば、過剰に落胆することもなく、冷静に受け止められる。

野球では3割打者は優秀とされる。7割は打てないと事前にわかっているからこそ、凡退してもいちいち落ち込まない。

ナンパの成功率が低いことを理解している人は、断られても動じずに声をかけ続けられる。もし自分が人に嫌われやすい性格だとしても、「10人中5人に嫌われ、4人に無関心にされ、1人にだけ好かれる」という確率構造を理解していれば、その1人に焦点を当てて動ける。

 

世の中の多くの現象は確率で動いている。マスコミが報道する凶悪犯罪のニュースを見て「自分にも起こるかも」と思ってしまうのは、確率の誤読だ。

実際には犯罪発生率は昔より低くなっているのに、報道が強烈であるために、人々は自分の身にも起こると錯覚してしまう。

人間の脳はネガティブな情報に強く反応するようにできているため、確率を正しく認識できないのだ。

 

今回のミノケアの件も、冷静に見れば極めてレアケースだったはずだ。すべての通販で開封動画を撮る必要はない。Amazonのような大手は高い信頼性と顧客対応力があるため、証拠がなくても誠実に対応してくれるだろう。

高齢者向けの化粧品業界のように情弱ビジネスの側面が強い分野では、開封動画やスクショといった証拠を撮る必要がある。

しかし、ミノケアの場合は「一度起こったことは二度ある」という戒めとして、念のため撮るくらいでよい。

 

実際、すべての商品で開封動画を撮っていたら、それ自体が労力というコストになる。時間資本や注意資本を浪費することにもつながる。

TemuやAliExpressも対応がしっかりしているので、過度な心配は不要だろう。高額商品の場合のみ、トラブル時の損害が大きいので例外的に撮影しておくのが合理的だ。

メルカリのように取引評価で相手に低評価をつけるだけで解決できるプラットフォームなら、開封動画を撮る必要はほとんどない。

 

人は、3人程度の類似事例を目にすると、それを「一般的な傾向」だと錯覚する傾向がある。身の回りで3人が同じトラブルに遭えば、「皆がそうしている」「自分もそうなる」と感じてしまう。

恋愛でも同じだ。3人に立て続けに振られると、自分はモテない人間だと決めつけてしまう。しかし、確率的には偶然である可能性のほうが高い。

 

今回、追加で届いたミノケア1本を開封する際、試しに動画を撮ってみた。結果は問題なし。きちんと1本入っていた。ただ、片手でスマホを構えながら撮影しつつ箱を開けるのは意外と難しかった。

まさに「証拠を残す」という行為にもコストがあるということを実感した瞬間だった。

結局のところ、今回の出来事は「レアケースを一般化しすぎない冷静さ」と「いざという時に備える軽い慎重さ」のバランスを教えてくれたのだと思う。

確率を理解し、感情を制御し、現実的にリスクヘッジする――その3つを学べたのは何よりの収穫だった。

そして、やはり最も大きな教訓は、誠実に対応してくれた業者の存在そのものだ。誠意ある企業とそうでない企業を見分ける目を持ち、過剰防衛にも過信にも走らず、現実的なラインで自己防衛を続けていく。

今回の小さなトラブルは、消費者としての成熟を促すレッスンだった。これからも、必要な場面でのみ開封動画を撮り、確率を理解したうえで冷静に生きていくつもりだ。

 

 

 

https://www.okusurihiroba.com/view/item/000000000029

おくすり広場。 

1本2855円と格安である。 

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