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中抜き産業は必ず崩れる──損して得を取る経営がシェアを奪う構造

どうも、太陽です。

 

ビジネスの世界では、時代が変わっても繰り返し観測される構造がある。それは「中抜きが大きい産業ほど、自己犠牲型の新規プレイヤーに狙われ、崩される」という法則だ。

Kindleに代表される出版業界の再編、そして近年話題になっているヤリカノのようなサービスも、この構造の延長線上にある。

本稿では、中抜き削減型ビジネスの強さ、女性経営者による自己犠牲経営の意味、フランチャイズ化と宣伝構造、既存産業の歪み、そして節約・中古市場・雇用・社会全体への波及効果までを、一つの思想として整理していく。

 

Kindleは、出版社・取次・書店という複数の中間業者を大幅に省き、著者が直接読者に届ける構造を作った。

これは単なる電子書籍ではなく、「中抜きの再設計」という意味で非常に強力なビジネスモデルだった。

同じ構図が、ヤリカノというサービスにも見て取れる。

 

ヤリカノは、女性経営者が立ち上げたサービスであり、最大の特徴は女性へのバック率が9割という点にある。

従来の業界ではバック率5割前後が当たり前で、それに加えて広告掲載費や各種手数料が重くのしかかっていた。

この「中抜きのえぐさ」が、長年にわたって女性側の不満として蓄積されていたのである。

 

女性への待遇を劇的に改善すれば、当然ながら質の高い女性が集まる。

バック率が9割であれば、同じ時間働いても手元に残る金額がまったく違う。結果として、高級店レベルの女性が、より合理的な条件のサービスへと移動する可能性が生まれる。 

価格帯は極端な格安ではなく、大衆店レベルに設定されている。たとえば、14000円に指名料3000円という水準でありながら、写真詐欺が少なく、モザイクがほとんどない。

これは男性客にとっても大きなメリットであり、見極めのために無駄なコストや精神的負担を払う必要がなくなる。

 

写真を載せたくない女性は、このサービスを選ばず、従来型のサービスを利用し続けるだろう。それでよい。

重要なのは、今までの業界が抱えていた不満点──写真がモザイクだらけで実物と違う、見極めに膨大な労力がかかる、バック率が低すぎる、シティヘブンなどへの掲載料が高額で参入障壁が高い──これらが一気に解消されている点にある。

さらに、フランチャイズ化によって本部の利益を補う構造を作り、宣伝はインフルエンサーや登録女性自身がXなどのSNSで担う。

口コミ効果も高く、広告費を抑えながら認知が拡大していく設計になっている。

 

このモデルが広がれば、従来の高級店でバック率5割という条件に不満を持っていた女性たちが移動する可能性は十分にある。

1日5時間で10万円を超える収入が見込め、月収で数百万円、年収で2000万〜3000万円に達するケースも現実的だ。

これを可能にしたのは、「女性経営者が自らの会社利益を短期的に犠牲にした」という一点に尽きる。

 

経営の基本は「損して得を取れ」であり、序盤は自分自身の利益を削るのが王道だ。

これはフリーランスや自営業者にも共通する原理である。

宣伝され、認知され、基盤が安定して初めて、ようやく刈り取りの段階に入る。

コスト競争力は極めて重要であり、最初に削るべきコストは「自分自身」である。

アプリ開発も宣伝も、可能な限り自分で行い、軌道に乗ってから外注を入れる。

最初から外注や外部の力に頼り、自分だけが利益を確保しようとする起業家には、人はついてこない。

 

実際に、私自身も過去にビジネスパートナーと組もうとした経験がある。

私は自分の利益を削ったが、その人物は自分の利益を大きく確保し、他のパートナーには渋った。

独立当初に自分の利益を削れない姿勢を見て、この人とは長くやれないと直感的に悟った。

 

今後、仮に高市政権によって売春禁止法が制定されれば、Patersのようなアプリは衰退し、人々は怖くて近づけなくなるだろう。

結果として風俗しか選択肢がなくなり、女性の雇用はむしろ奪われる可能性が高い。

その中で、女性経営者がバック率9割という高待遇で女性を救おうとした点は、極めて象徴的である。

そもそも、従来のバック率5割が異常だったのだ。

 

中抜き産業は常に、「自分たちを犠牲にしてでもシェアを奪う存在」に狙われる。

Kindleもそうであり、ヤリカノも同じ構図にある。

中抜き業者は本来不要であり、中抜き率が高いほど狙い目になる。

 

雇用や産業を生み出す経営者は画期的だ。

iPod、iPhone、iPadを生み出したスティーブ・ジョブズが偉大なのも、単なる製品開発ではなく、新しい産業と雇用を創出したからである。

三方よし(売り手よし、買い手よし、世間よし)は最低条件であり、理想は五方よしだ。

従業員とその家族、取引先とその家族、顧客とその家族、地域社会、株主・投資家まで含めて成り立つ構造が望ましい。

 

Breaking Downは、不良層の雇用を生んだ点は評価できるが、喧嘩を推奨する構造は社会的悪影響も大きい。

スポーツでもなく、ボクシングとも違い、別の形で雇用を作る余地はあったはずだ。

一方、ヤリカノは、売り手は将来的に良しになる可能性があり、買い手は明確に良しであり、社会的影響も少なくとも従来型風俗や立ちんぼよりは圧倒的にマシである。

従業員(女性)にも良しであり、自己犠牲型・損して得取れ経営の典型例だ。

 

話は変わるが、結婚式について思うところを書く。

莫大な金をかける結婚式に意味があるのか疑問であり、ウェディングドレスを着て、美しい写真を残せればそれで十分ではないかと思う。

実際に、ウェディングドレスを着るだけのサービスが存在し、3泊4日で約15000円という価格設定もある。

結婚しなくても、一生に一度はウェディングドレスを着たいというニーズは確実に存在し、レンタルサービスには可能性がある。ただし、回転率が低い点は課題だろう。

 

WiFiルーターやスマホについても同様で、新品である必要はない。

初期化すれば問題なく使えるし、頻繁に触るものでもない。

メーカーはアップデート期限を設けて買い替えを促しているが、実態としては中古で十分なケースが多い。

スマホもカバーとガラスフィルムを使えば見た目は気にならず、問題はバッテリーだけだ。

 

物価高が進む中で、メルカリやゲオのような中古売買業者は今後ますます伸びるだろう。

本は新刊で買わず中古で十分だし、Kindleや図書館もある。

ガジェットも中古で事足りるものが多い。

 

中古品の循環は、資源の無駄を減らし、社会的にも意義がある。

売り手よし、買い手よし、社会よしは成立しており、総合的には社会にプラスだ。

 

私の節約情報によって、中古利用が促進され、読書や知識の向上が進み、Dラボ加入のような知的投資も増えるかもしれない。

セキュリティ意識が高まり、AI活用も促進される。

私は、AIをうまく活用している一つの実例として、その流れを後押ししているにすぎない。

 

中抜きを減らすビジネスは、必ず既存産業の歪みを突き、自己犠牲型の経営によって支持を集める。

短期的な利益よりも構造改革を優先した者だけが、最終的に信頼とシェアを手にする。

それは個人でも、企業でも、産業全体でも変わらない原理である。

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