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道具は無能か、それとも使い手が未熟なのか――コストとリターン、損失回避から見る「やる気」と行動の正体

どうも、太陽です。

 

「Gravityは変な人だらけだ」「Xなんて見てもムダだ」。

こうした言葉をよく耳にする。だが私は、これらの意見には違和感を覚える。

なぜなら、道具やツール、サービスというものは、良いか悪いかで決まるのではなく、どう使うかで価値が決まるものだからだ。

そして人のやる気や行動は、精神論よりもはるかに現実的な「コストとリターンの期待値」によって左右されている。

 

Gravityについて「変な人が多い」と言う人は多い。

しかし私は、Gravityには確かに変わった人も多いが、同時に全体の1割程度は非常にまともで価値観の合う人がいると感じている。

だから私は、その1割とだけつながる。

残りの9割を見て「ダメなサービスだ」と切り捨てるのは、あまりにも短絡的だと思う。

 

Xについても同じだ。

「変な情報ばかり」「見るだけムダ」と言われがちだが、私は変な情報は徹底的にスルーし、良い情報だけを拾いにいく。

実際、Xには他では手に入らない掘り出し物の情報が、かなりの頻度で落ちている。

 

Temu、AliExpress、SHEINも胡散臭い、危険だと評判は良くない。

だが、これも使い方次第だ。

注意深く選べば、質の割に異様に安い掘り出し物を手に入れることができる。

一方で、Instagramについては、私自身はいまだに「良い使い方」を見出せていないため、使っていない。

ここで重要なのは、サービスそのものを最初から疑う前に、自分の使い方が下手なのではないか、と疑ってみる視点だと思う。

 

TP-Linkは中華製で危険だと言われることが多い。

しかし、TP-LinkにはOpenWrtでファームウェアを書き換えるという手法が存在する。

これを実行できれば、メーカーのアップデート・サポート期限切れを理由に、わざわざWi-Fiルーターを買い替える必要すらなくなる。

私はまだ実行していないが、将来的にやりたい候補の一つだ。

 

Windowsに文句を言う人は多い。

そしてLinuxに移行する手段があると伝えると、今度は「Linuxは難しい」と文句を言う。

AIについても同じで、「思ったようなアウトプットを返してくれない」と不満を言う人がいる。

だがAIは、こちらの理解力や質問力をそのまま映す鏡のような存在だ。

賢い人には賢い返しをし、理解が浅い人にはそのレベルに合わせた返答をするだけである。

つまり、AIの質ではなく、質問力(プロンプト)が問われている

これもまた、道具をどう使いこなすかという問題に過ぎない。

 

iPhoneが高いと文句を言うなら、iPhoneより安くて高性能な中華スマホを使えばいい。

中華スマホはセキュリティが不安だと言うなら、国家レベルの攻撃を防げるGrapheneOSスマホを使えばいい。

中古を含めれば、約26,000円程度で運用できる。

ただし、GrapheneOSはXやメルカリなど、一部のアプリが使えないという制約がある。

メルカリについては、パスキー再登録時にデジタル認証アプリがインストールできないという実用上の問題もある。

レンタルサーバー代が高いと嘆く人もいるが、3年間で7,920円というコストで使えるコアレンタルサーバーも存在する。

 

結局のところ、道具は使い方次第だ。

もし人のやる気の原動力が、コストとリターンの期待値にあるのだとすれば、本来なら「コストはかかるが、リターンはほぼ確実に返ってくる分野」が存在するにもかかわらず、やる気が出ない人がいる理由も見えてくる。

それは、道具の使い方を知らないか、知っていても使いこなせないか、そのどちらかだ。

ここで興味深い話がある。

以下のポストだ。

https://hamusoku.com/archives/10952916.html

 

Z世代は「優勝したら100万円もらえる」と言われても頑張れないが、「優勝を逃したらみんなで100万円払わなければならない」と言われた途端に必死になる、という話だ。

これはZ世代に限らず、人間一般に当てはまる。

人は、得られるメリットよりも、失う損失のほうを強く感じる。

損失回避の心理が働くのは当然だ。

 

また、Z世代が100万円の報酬に惹かれない背景には、「どうせ誤魔化して払われないのではないか」という不信感があるとも言われている。

さらに、自分一人が100万円の罰金を払う場合と、5人で合計100万円を払う場合では、どちらが強いモチベーションになるのか、という指摘もある。

1人20万円なら受け入れられる人もいるだろうし、各自100万円となれば必死になるだろう。

 

ここでもコストとリターンの構造が重要だ。

「優勝したら100万円もらえる」という話は、どれだけのコストを払って100万円を得るのかが語られていない。

一方、「優勝を逃したら100万円払う」は、金がない層にとっては強烈な追い込みになる。

報酬は得られなくても終わりだが、罰則は失敗した瞬間に確実なダメージが発生する。

だから人は動かざるを得ない。

 

背水の陣という言葉がある。

後ろを海にして陣を張り、逃げ場をなくすことで、人は必死に戦う。

借金を背負った人が、高利益率の事業に必死で取り組み、成功して借金を返し終えた後は、安定した利益を得るようになる、という話も同じ構造だ。

自己破産を勧めない人がこうした主張をする理由でもあり、自己破産は信頼を失い、人が離れるリスクもある。

 

「努力が報われる立場にいる時点で恵まれている」という意見もある。

確かに、筋トレの1年継続率は4%、副業成功率は1割以下、年収1,000万円以上は約4%、難関資格の合格率も2割以下だ。

努力できる人が少数派であることは事実だろう。

 

Gravityで1割以下の良い人とつながる魅力を見出せない人、XやAIを使いこなせない人、LinuxもTemuもAliExpressもSHEINも使いこなせない人、GrapheneOSに移行できない人、格安レンタルサーバーを使いこなせない人。

そうした層が存在するのも現実だ。

そういう人たちは、頭脳労働や自助努力で戦うのではなく、別の戦い方を選ぶしかない。

愛嬌で助けてもらう、人に頼る、環境に乗っかる。

それもまた、一つの合理的な選択なのだと思う。

 

道具が悪いのではない。

多くの場合、問題は「道具のせい」にすることで、コストとリターンの構造を直視していないことにある。

使いこなせる人は、同じ道具から確実にリターンを得る。

使いこなせない人は、別の戦い方を選ぶしかない。

それだけの話なのだ。

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