どうも、太陽です。
1 2024年7月23日からのコンテンツ消費記録 PART3
★2025年2月26日に読んだ翻訳書「テストステロン ヒトを分け、支配する物質」
2025年2月26日にキャロル・フーベン著の翻訳書「テストステロン ヒトを分け、支配する物質」を読了しました。
(この原著は2021年に出版。2024年に翻訳書が出版されました)

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2016年、トランプ大統領はTV番組で健康診断の結果を発表し、その中にはテストステロン濃度(441ng/dL=4.41ng/mL)の数値も含まれていました。
本では、この数値をもとに「男性的リーダーの資質を備えている」と表現されています。
一方、僕が2014年(今から11年前)に受けたテストステロン値は4.45ng/mLであり、ChatGPTに確認したところ、トランプ大統領の4.41ng/mLとほぼ同じ数値に変換できることが分かりました。
テストステロンの基準範囲は1.31〜8.71ng/mLなので、自分の数値はちょうど中間くらいであり、特別に高いわけではないと自覚していました。
ただ、本で「男性的」と表現されているのは、トランプ大統領が当時69歳(2016年時点、今から9年前)であったことを考慮すると、年齢の割にテストステロン値が高かったという意味なのかもしれません。
ちなみに、僕がこの数値を測った11年前は、かなり太っていて、ストレスも多く、健康状態が悪い中での結果でした。

トカゲを使ったテストステロン濃度の調査によると、テストステロンが高すぎず低すぎもしない「ちょうどよい」トカゲの翌年の生存率は80%でした。
一方で、人工的にテストステロン濃度を上げたトカゲの半数以上は早死にしました。
これは、彼らが戦いに向かうのが早すぎたためです。つまり、交尾のために必要なエネルギーを、無計画に早く消費してしまったのです。
対照的に、テストステロン濃度が適切なトカゲは、休息しながらエネルギーを蓄え、体を太らせて、発情期に訪れるメスたちに備えていました。
著者は、「どちらが敗者のトカゲなのか?」と問いかけています。
また、別の実験では、テストステロン濃度の高い父親(ウタスズメ)は家族を顧みなくなり、ヒナが餓死する可能性が高まることが分かりました。
これは、彼らがヒナのために時間や資源を費やす代わりに、自分の縄張りの周囲で四六時中歌を歌い、他のオスを追い払うことにエネルギーを注いでしまうためです。
その結果、新たな交尾相手のメスを獲得することを優先し、ヒナの生存が危うくなったのです。
1990年にウィングフィールドが発表した論文「挑戦仮説」は興味深かったです。
377ページの本ですが、174ページまでは退屈で、175ページからの第6章「角と攻撃性」から俄然、面白くなりました。
攻撃性の種類には以下の3つがあります。
1 反応的攻撃。(例。浮気相手の現場に出くわし、衝動的に殴るなど) 個人間で起こりやすい。
2 能動的攻撃。(例。浮気現場に居合わせても冷静に判断し、行動する。自分のスマートフォンで証拠写真を取り、それを後日インスタグラムに投稿し、晒すなど) 人々の集団、あるいは組織によって実行されることが多い。
3 連合的な能動的攻撃。(例。戦争、拷問、処刑、奴隷、虐殺など)
テストステロンが能動的攻撃を引き起こすという証拠はほとんどないそうです。
テストステロン濃度の低下がライバルとの闘争や新たな性行為といったものから、自分のパートナーや子供へ注意を向けるのに役立っているとのこと。
動物の世界では地位制度が存在します。
それぞれの動物が自分の身の丈を知り、誰に対して敬意を払い、いつ挑戦すべきかという情報を読み取るシステムによって、闘いを最小限にしています。
動物たちが家族をもうけ、食べ物を見つけ、ふざけ合い、縄張りを守り、交尾を行い、そして必要に応じて協力し合いながら、ともに生きることを享受できるシステムです。
本に書かれていますが、人類の祖先の集団に戻ったかのように、社会的地位を保全しようとして、暴力によって解決を図ろうとした事例は興味深かったです。
(自分とは無関係の騒ぐ酔っぱらいを電車内で殴った件)
通常、男性のテストステロン濃度は日内変動し、朝から晩にかけて40〜50%程度低下するそうです。
サッカーで、勝ったチームのファンのテストステロン濃度は上がります。
チェスやビデオゲームでも同様の結果が生じます。
男のテストステロン濃度は、9〜10歳にかけて上昇し、その後13〜15歳にさらに上昇し、17歳ごろにピークに達すると、40歳以降は緩やかに低下します。
テストステロンは攻撃性を高めるホルモンですが、特に自制心が低い男性では、その影響がより強く現れます。
例えば、ボクシング界の「悪童」と呼ばれるネリのように、自制心が低いと体重規定を守れなかったり、前日会見の場で挑発に乗って衝動的に殴りかかったりする傾向があります。
さらに、男性の遺伝子によっては、テストステロンの影響を受けやすい人もいます。
具体的には、CAGリピートが短い男性はテストステロンに対する感受性が高く、鼻にテストステロンゲルを噴霧すると、より攻撃的な反応を示すことが研究で分かっています。
加えて、このタイプの男性は、攻撃的な行動をとることで通常よりも強い快感を得る傾向があります。
また、動物実験では、テストステロンが勝利後のドーパミン分泌を増やし、脳の報酬中枢にあるアンドロゲン受容体の数も増加させることが確認されています。
これにより、一度勝利を経験した動物は、将来の脅威に対してより積極的に立ち向かう可能性が高くなります。
つまり、適切な環境、攻撃的な性格、CAGリピートが短いアンドロゲン受容体遺伝子を持つ男性において、テストステロン濃度を高めることで、強い動機づけや報酬を得る効果が期待できるのです。
テストステロン濃度を高めたサルは、ただ無差別に嫌がらせをするのではなく、攻撃する相手を選んでいました。
具体的には、自分を苛立たせた相手のうち、自分よりも社会的地位が低い個体に対しては攻撃的に振る舞いましたが、逆に地位の高い個体には礼儀正しく接していたのです。
これは非常に興味深い点です。なぜなら、人間に応用すると、テストステロン濃度が低い人間は、このような選別をせず、相手の社会的地位に関係なく、ただ苛立った相手に攻撃してしまう傾向がありそうだからです。
このことから、テストステロンが低い人は、状況を判断せず衝動的に攻撃する「頭の悪さ」があるのかもしれません。
ある種の無鉄砲さであり、当然、返り討ちに遭う可能性も高くなります。
テストステロンが低い男ほど、やけに社会的地位の高い人(強者男性)を攻撃している気がします。
(個人的な恨みで、既得権益や上級国民などの強者に対抗する道を選ぶ人はいますが、それは十分な理由があるからであって、なんの理由もなく、むやみやたらに強者を攻撃する人はテストステロンが低いのでは?と気づきました)
この本では、テストステロンと男性の性的新規性への指向(クーリッジ効果)、およびテストステロンと性的指向性の関係についても述べられています。
研究によると、レズビアンの女性は異性愛者の女性と比べて、トラック運転手、建築家、家電修理など、「男性優位な職業」に魅力を感じる傾向があります。
これらの仕事は、人よりもモノを扱う機会が多いのが特徴です。
一方、ゲイの男性は、美容師、看護師、インテリアデザイナーといった「女性優位な職業」に興味を持つ傾向があります。
これらはモノよりもヒトと関わることが多い仕事です。
つまり、同性愛者は、異性愛者と比べて、異性が多く選ぶ職業に興味を持つ傾向があるのです。
このような特徴を持つ同性愛者は、自分自身について「男らしくない」または「女らしくない」と感じることが多いとされています。
これは「ジェンダー非定型的な感情」と呼ばれるもので、成人になってから突然現れるものではなく、幼少期からすでに感じている傾向があります。
さらに、調査によると、ジェンダー非定型的な男の子の85%は「女の子になりたい」と思ったことがあるのに対し、ジェンダー定型的な男の子でそう思ったのはわずか10%でした。
異性愛の男性と比較すると、ゲイの男性は平均して多くの性的パートナーを持つ傾向があります。
(例えば、ジャニー喜多川のようなケースが該当するかもしれません。)
一方で、レズビアンの女性はその傾向が見られず、むしろ一夫一妻制のように1対1の安定した性的関係を築く傾向があります。
もちろん、すべてのゲイ男性が多くのパートナーを持つわけではなく、一途なゲイもいますし、レズビアンの中にも生涯独身を貫く人もいます。
あるトランスジェンダーの女性は、16歳のときにホルモン補充療法(テストステロン)を開始し、性転換治療を進めたそうです。
その結果、声が低くなったり、体毛が濃くなったりと、男性的な特徴が現れました。
しかし、その後、自分の体について改めて考える中で、まだ胸の手術をしていない状態のまま、「自分の身体が好きだ」と気づきました。
そして、テストステロンの注射をやめ、自分の体内で作られるエストロゲンに身を任せることにし、再び女性として生きる道を選びました。
ただし、すでに変化した身体の一部は元には戻らず、声は男性のままでしたし、濃くなった体毛の処理も面倒に感じるようになりました。
この話を読んで、昔に接していた「声が男性的な女性ピアニスト」のことを思い出しました。彼女は将棋が好きで、大の車好きでした。そして、女性が好きという性的指向を持っていたのです。
3300円もする高価な本ですが、テストステロンに関する専門書は数少なく、貴重です。
そして、僕が疑問に思っていたことへの答えが書かれており、非常に有益な読書時間だったので、その点も考慮し、星4つにします。
序盤の退屈さがなければ満点でした。

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評価★★★★
★2025年2月27日に観た映画「変な家」
2025年2月27日に雨穴氏原作の映画「変な家」を観ました。
原作「変な家」は2021年7月に出版されていて、「変な家2」は2023年12月ですね。
映画は2024年に公開で、僕はDMM TV無料体験についていたクーポン550円分を使い、無料で観ました。
ほとんど画面は見ず、音だけの聞き流し視聴でしたが、途中1時間ぐらいで損切りしようかなと思うぐらい退屈でした。
画面をほとんど観ておらず、耳からの聞き流し視聴だったので、あまりストーリーを理解できていなかったせいかもしれません。
正直なところ、どういうストーリーなのかもほとんど把握していません。
どういう謎があるのか?もほとんどわかりませんし、ホラー映画のような演出でしたが、別に何も感じませんでした。
よって評価は星一つです。
ネットで検索したネタバレ考察記事を読んでみましたが、それを読んで耳からの聞き流し視聴だと、このような複雑なストーリーは理解できなかったなと納得しました。
そして、オチを読んでも大して面白くないと感じてしまったので、やはり損切りしたいなという感覚は間違っていなかったと再確認しました。
話題性があり、売れている小説なので、「映画だけでもチェックしておくか、DMM TVで無料だし」というミーハー精神で観たのは失敗でしたね。
とはいえ、映画や小説は実際に観ないと自分に刺さる内容なのかわからない性質があるので仕方ないです。
時間を無駄にしない秘訣は損切りですね。
https://note.com/kotairaha/n/n7f25d6fe631b
映画『変な家』ネタバレ考察&感想,ラストの喜江は儀式を続ける?
https://cinemag-eiga.com/entry/hennnaie-4
映画『変な家』ネタバレあらすじ解説
評価★
★2025年3月4日に読んだ小説「口外禁止」
2025年3月4日に下村敦史氏の小説「口外禁止」を読了しました。

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ストーリーについて詳しく触れると、オチなどがわかってしまい、これから読む人の楽しみを奪うと判断したので控えます。
簡単に述べると、序盤はこの物語はどうやって展開し、着地するのだろう?と興味をそそられ、中盤で事件が起きますが、この事件の謎を知りたいか?といったらNOでした。
僕の過去の経験上、犯人や知りたい謎かどうか?を読み進めるか損切りするかの判断基準だと考えていました。
ですが、あの下村敦史氏ならば陳腐なオチなわけがない!と思ったのと、図書館ではなく購入していたので読み勧めました。
そしたら、案の定、驚愕のオチが待っており、364ページあるうちの280ページぐらいから俄然、面白くなりました。
こういう構成の小説は初体験であり、小説の型のバリューエーションの多さに驚かされます。
評価は星満点です。
しかし、これは僕の主観の好みが大いに混じっています。
人によっては星3〜4点もありえますね。
ここで僕の持論である「人はリターンを自然に計算する説」について書きます。
リターン(成果や見返り)を狙うという行為は投資活動と捉えることができます。
金・労力・時間などを投資して、何らかのリターンを得ます。
リターン率が低いのであれば、報われ度が少ないので、投資するかは迷うところです。
リターン最大化、もしくは自分のリソース(手持ちの札)を最大限に活かしてリターンを最大化するリソース最大化行動といえます。
僕の生き方の方針として、リソース(リターン)最大化を意識して、時間を効率よく(コスパ、タイパなど)使ってきたうえに、無駄な時間(リターンを産まない)を避けてきたからこそ、爆速成長できたと思っています。
日々の意思決定において、リターンが少ないことになるべく時間を使わないで、リターンが多いことに時間を使えば人に差をつけて成長できます。
しかし、これは金を稼ぐという意味ではなく、僕の手持ちの札で最大限にできることに自己投資してきたという意味です。
ここ数年の動きであれば以下があります。
ブログ約400記事の秘密基地構築、Kindle出版2冊、スマート消費術、約10キロ減量のダイエット&筋トレ、Linux使用(ハッカー御用達OS)、Temu活用、中華スマホ・中華タブレット・中華ミニPC・中古ノートパソコン、スマホ2台持ち(格安SIM)、格安育毛剤、3年間で7920円の格安レンタルサーバーへ移行、Dラボ、セキュリティ・ハッキング対策(盗聴器活用も)、ChatGPT、コミュ力向上、シェーバー3刀流、など。
ここ数年はかなり爆速成長した実感や手応えがかなりあります。
きっかけは外部に期待せず自力路線で自己責任で動くと決意し、自分の直感力やセンスを信じてひたすら試行錯誤や工夫をしたことに由来します。
さて、リターン思考があるのとは別に、リターンをそこまで計算しない行動として趣味(本当に好きなこと)があります。
趣味は行うプロセスの行為自体に価値と楽しさと充実感があり、その先のリターンはそこまで考えていません。
趣味にはコスパやタイパの概念はなく、例えば好きな音楽を早送りして聞くなんて考えられないでしょう。
好きな猫とのたわむれや好きな彼女との時間で、効率をそこまで意識しますか?という話です。
この2つの思考・行動パターンがあるのであれば、本業・副業のバランスとしては本来、本業は金や生活のためにし、副業はリターンをそこまで意識せず、自然と負担なく続けられる趣味を続けて、マネタイズできないか?と考えるのはありでしょう。
メンタリストDaiGoさんは読書はどうせやる行為であり、そこで得た知識を配信活動でマネタイズしました。
つまり、趣味が仕事になり、大成功しました。
一方、僕の知り合いの2人(金融業の人とITの人)はそれぞれFX、株式投資という副業を選び、2人とも貯金1000万達成しています。
FXはゼロサムゲームであり、長期間においての退場率が9割で、持続的に稼げるのは1割という厳しい世界なのに、金融業の知り合いは6年間行い、金を稼ぎました。
株式投資は誰かが売り(そこにはリターンがないと判断)、誰かが買い(リターンがあると判断)、その未来予測がどちらに転ぶか、で金儲けが決まります。
ビジネスも皆がリターンがないと思う中、自分は莫大なリターンがあると狂信的に思えるからこそ、例えばAbemaTVの藤田社長の10年後の黒字化が達成されたのでしょう。
つまり、リターンを計算しすぎると、変に賢い人ほど、行動力が鈍ります。
逆に、リターンをうまく勘違いする人ほど、無駄に悩まずに行動しまくり、稀に成果をあげます。
僕はコーダー(Webサイト制作)を先送りしつづけましたが、それはこのAI時代においてリターンが期待できないと思ったからです。
AI失業の時代において、リターンが見込めなさそうな分野は増えており、変に足を突っ込むと徒労に終わる可能性が高いです。
しかし、完全在宅でリターンが持続的に期待できそうな稼ぎの種はまったく見つからず、注ぎ込む分野がわからないので、現時点でできること(スマート消費術、ダイエット・筋トレ、セキュリティ対策、Linux、読書やYouTube視聴)ばかりやっていました。
目指すべき明確な目標が定まらないまま、何もしないよりはマシだと考え、続けました。
リターン思考が僕のように行き過ぎると、このようにどん詰りになります。
リターン思考で成果をあげられた一方、先が読めなくなると、行動力が鈍るデメリットがあります。
何が言いたいかというと、下村敦史氏の小説「口外禁止」は僕のリターン思考で意思決定した読書であり、そのリターンがきちんと返ってきた、報われた作品だったということです。
小説は僕にとって、どんな作品でも読んでこやしにするような好きな活動(趣味)ではなく、リターンを意識しています。
だから、損切りを頻繁にします。
リターン思考じゃない趣味の活動は少なくなっている気がします。
メンタリストDaiGoさんの意思決定術も参考になります。
後悔しない選択!心理学が教える賢い意思決定術
さらに以下の動画は僕の人生の悩みのほとんどを解決に向かわせそうなものすごく濃い情報だらけでした。
自分を信じれない者は、他人を信じることもできない。【信じるものは救われる!科学的に正しいスピリチュアル入門、etc】
他人を推すより、自分を推せるようになること【科学的に正しいスピリチュアル入門、ほか】
成功をグっと引き寄せる逆説的戦略

👉 口外禁止(Amazonリンク)
評価★★★★★
★2025年3月5日に読んだ告発書「新型コロナは人工物か?パンデミックとワクチンをウィルス学者が検証する」
2025年3月5日に宮沢孝幸氏の告発書「新型コロナは人工物か?パンデミックとワクチンをウィルス学者が検証する」」を読了しました。

👉 新型コロナは人工物か? パンデミックとワクチンをウイルス学者が検証する(Amazonリンク)
ウィルスやワクチンの詳しい説明は僕のような素人が一朝一夕に簡単に理解できるものではないため、ざっと読みしました。
しかし、著者の宮沢孝幸氏は京都生命科学研究代表理事であり、東大初の博士号取得者で、京都大学医生物学研究所准教授というかなりの専門家でした。
その著者がオミクロン変異体が人工である可能性が高いという決定的なデータを突き止め、そこから派生して武漢型も人工ではないか?さらにたくさんの変異体は誰かが計画的に広めたのではないか?という推察に至っています。
何度も自然に変異したのでは?という理由付けができないかを自問自答したそうですが、現実のデータはそれを否定していました。
そして、著者は意を決して、人工ウィルス説の論文をだしたら、掲載を却下されました。
(過去に英文の国際雑誌に210本以上も論文を掲載してきたのにです。著者の知る限り、プレプリントサーバへの掲載が拒否された話は聞いたことがありませんでした)
同じくウィルス人工説に同意した掛谷先生の論文も掲載を拒否されました。
で、2人ともbioRxivに論文掲載を拒否されたわけですが、後に、このbioRxivやmedRxivを管理しているのがアメリカのコールドスプリングハーバーラボラトリーであり、これを仕切っているトップの1人が、新型コロナウィルスが自然発生したというNature Medicine論文の著者の1人だと知りました。
しかし、スイスのZenodeというプリプリントサーバに公開でき、2024年6月時点で16万5000ビューになり、ダウンロード数も9万回を超えました。
国内では、新型コロナウィルスが人工だと主張したら、陰謀論者とレッテルを貼られ、それは研究者の間でも同じでした。
著者の情報は多くのウィルス学者に知られていると思っていましたが、そこまでの関心と執着がなく、著者が情報を教えたら、驚いていました。
また、新型コロナウィルスを人工合成する方法は確立されており、指導を受けたり、試行錯誤を繰り返せば大学院生や学部生でも作れます。
著者はアメリカの研究者の指示により、武漢ウィルス研究所でコロナウィルスが人工的に作られ、それが意図的にばらまかれたと思っています。
この本は2024年8月出版の本ですが、著者は以前からの告発の影響で、定年前に京都大学を2024年5月15日で退職しました。
圧力に屈せず、自分の学者としての正義や真実を追求した著者の生き様をまざまざと感じます。
そして、トランプ大統領になり、民主党の悪事がバレて、武漢コロナ人工ウィルス流出説やディープステートなども暴かれそうです。
悪党はアメリカの民主党、アメリカメディア(USAID含む)、そして民主党と密接な日本のメディア連中でした。
トランプ大統領は強引さはありますが、少なくとも民主党のように陰でここまでこそこそと悪行はしていないでしょう。
mRNAワクチンを接種すると、人によっては自己免疫疾患になる可能性があるようなので寒気がしました。
コロナ以後と以前で、自己免疫疾患患者の発生率の差のデータがあればなと思います。
上記の記事によると、以下の自己免疫疾患がありますね。
特に多くみられる自己免疫疾患には、バセドウ病、関節リウマチ、橋本甲状腺炎、1型糖尿病、全身性エリテマトーデス、血管炎などがあります。自己免疫性と考えられているその他の疾患には、アジソン病、多発性筋炎、シェーグレン症候群、進行性の全身性強皮症、多くの糸球体腎炎(腎臓の炎症)、一部の不妊症などがあります。以上。
専門的な内容が難しすぎて、ほとんど理解できませんでしたが、告発本としてのメッセージ性が強力なので星4つとします。

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評価★★★★
★2025年3月5日に読んだノンフィクション新書「看護師の正体」
2025年3月5日に松永正訓氏のノンフィクション新書「看護師の正体」を読了しました。

👉 看護師の正体 ― 医師に怒り、患者に尽くし、同僚と張り合う(Amazonリンク)
全国の医師がおよそ34万人に大して、就業している准看護師・看護師・助産師の数はおそよ160万人。(共に2022年の総計)
看護師の舞台裏は多種多様だが、この本では1973年生まれのある一人の看護師(仮名で千里さん)の半生を綴ったノンフィクション新書です。
1994年に20歳の千里は初の病院勤務で看護師になり、そこで病院の基本原則(採血と点滴、三交代制(日勤、準夜勤、深夜勤)など)を経験します。
次に、1996年、自治医大へのオペ室勤務を打診され、引き受け、遠い栃木まで引っ越します。(オペ室のナースになる目標)
開腹一式の知識習得や、ヘパテク(肝切除)での大出血でガーゼの嵐の奮闘、医者からのセクハラなど経験しました。
武者修行を終えて、1997年4月に、23歳で千里は海が見える病院のオペ室勤務になります。
そして、オペ室ナースに絶望し、気難しい麻酔外科医のお気に入りナースとして働くことになりました。
ここで、千里の生い立ちが語られ、相当に壮絶な暮らしをしていたことが判明します。
このエピソードはフィクション?と思ってしまうほどの内容でしたが、現実話なので、やはり現実は漫画を超えるのでしょうね。
そして、建設中の新病院が完成し、そこでの勤務が始まります。
それにしても看護師目線であれば当たり前の話ではありますが、病院では普通の人の人生では遭遇しない病人、死亡者、怪我や事故者に出会うわけで、大変な仕事だと実感します。
ペインクリニックの患者と、救急部の患者、オペ室のナースの仕事の経験から比較して、救急部の2ヶ月の仕事経験だけは自分のスキルアップにつながらず、恐れおののく日々だったようです。
また、優秀な看護師には知識と観察眼と解像度の高さが必要なようです。
あと、外科医はまさに職人であり、体力的にも過酷です。
看護師の結婚は医師相手が多く、整形外科の先生なら整形外科の病棟看護師と、外科医なら外科病棟の看護師です。
同時に看護師は患者にモテて、交際や求婚をされることが多々あります。
千里は31歳で脳外科医に見初められて、結婚します。
あまり事情を知らない人が「医者と結婚したい!」と言ったり、母親なら「自分の娘を看護師にして、医者と結婚させたい」とのたまいますが、この本を読んだら、そんなに簡単に言わないほうがいいと思うのではないでしょうか?
看護師の苦労は相当なもので、その苦労をわかっているからこそ、医者との結婚が多いのでしょう。
そして、医者も金目当てやステータス目当てじゃなく、自分の仕事ぶりや大変さを熟知している看護師に目が行きます。
とはいえ、医者は浮気者が多く、看護師から敬遠されているという噂も聞くのでどうなのでしょうかね?
芸能人と結婚したいなら、芸能人になるか、とても一般人とは言えない起業家や社長などの金持ちか地位の高い人になるか、です。
芸能人が一般人と結婚するのはリスクでしかなく、別れたら、暴露されることもありえますが、同じぐらいの地位や立場の人なら、そのリスクも減ります。
なので、医者というステータスと高給の人も、金目当て・ステータス目当ての普通の人との結婚より、医者の仕事を熟知している看護師に目線が行くのでしょう。(もしくは昔なら、CAなど)
芸能人と結婚したいなら芸能人になり、医者と結婚したいなら看護師になる、つまり、結婚目的前提だと、寿退社になり、旦那からしたら「?」となりそうです。
(というより、看護師免許があるので、自由な働き方や生き方ができます。専業主婦やパートタイムなどもOK)
男としては自分の仕事に深い理解があると、その女性に興味を惹かれます。
オタク男性を落としたいなら、女性自身もオタクになれ!はありえます。
男の興味がある分野を女性も学べば、好感度が上がるでしょう。
就活でも、その会社を徹底的に調べ上げ、熱心にアピールすれば「ここまで調べているのか!」という熱意は与えられます。
さて、千里は自治医大、海が見える病院、周産期小児医療センター、この3つの病院で10年間、オペ室で働きました。
その後、32歳で千里は開業医のクリニックで働くことに。
夫が医者であり、生活のために働く必要がなく、看護師免許を活かし、パートタイムで十分なのです。
また、ナースエイド(看護助手)と特定看護師とクリニカルパスは初耳でした。
最後に看護師の掟10か条が書かれていました。
この本を読んで、結婚となると、意外と職業は重要要素なのでは?と思い始めました。
職業はその人の人生すべてが詰まっていると思うからです。
働く時間は8時間はあるとして、1日のうちの3分の1を占めており、これがその人の様々な面にまったく無関係なわけはないでしょう。
過去に提案した「職業SNS」というアイデアは職業に着目したのですが、案外、面白い企画だったのでは?と思いました。
学歴アイデンティティよりよほど世の中にとって有用でしょう。
何の名称を自分に与えたらしっくりくるか?はアイデンティティ(拠り所)を示唆しています。
TVマン、出版社の編集者、お笑い芸人、大企業幹部、政治家(政治屋)、などは僕はイメージが悪いです。
一方、職人としてオタク的に仕事を追求している人たち(今回の看護師も)はプロフェッショナル魂を感じられ、だからこそ職業にもう少しフォーカスが当たらないかなと思います。
学歴(高学歴、高卒など)や肩書(社長、芸能人など)よりよほどいいです。
僕は「先生」と言われると気持ちが悪く感じられます。(士業界隈あるある)
「先生」と呼ばれるほど、そんなたいそうな人物じゃないと思いますし、学ぶ初心者魂を忘れたくないからです。
看護師や看護師志望なら評価は4つ星か5つ星で、僕のような看護師のことを知らない一般人なら評価4つぐらいでしょうか。
専門用語が多く、理解できなかった箇所はありましたが、看護師の実態がつかめるよいノンフィクションだと思いました。
下手なフィクションを読むより、濃い読書時間でした。

👉 看護師の正体 ― 医師に怒り、患者に尽くし、同僚と張り合う(Amazonリンク)
評価★★★★