どうも、太陽です。
この記事では、これまでの名作と今後楽しむコンテンツのリストを共有します。
興味のある方は、ぜひ続きをお読みください。
1 2024年7月23日からのコンテンツ消費記録 PART4
★2025年3月8日に読んだ小説「少女には向かない完全犯罪」
2025年3月8日に方丈貴恵さんの小説「少女には向かない完全犯罪」を25ページまで読み、損切りしました。
(469ページあります)
序盤から非現実的な設定(主人公が幽霊。そして幽霊が見える少女)に出くわし、読む気が失せました。
ミステリー小説でSF的な設定はちょっとね。
フィクションとはいえ、リアリティ重視派なので、非現実的な設定のミステリー小説は僕は敬遠しています。
最初から、SFモノであれば割り切って読めますが。
そもそも、最初から非現実設定だと、それ以上の驚きが減少すると感じます。
フィクションといえど現実設定の制約や縛りのなかで、「そういう抜け道があったのか!」や「よくそんな視点を考えられた!」があるから、感動があります。
非現実設定前提だと、極端な話、なんでもありの世界ですからね。
制約やピンチを主人公が工夫や智慧などで乗り切るからこそ、面白さがあります。
なんでもありで、なんでもできる万能主人公なら、どんなピンチも軽々と解決してしまいます。
しかし、SPY FAMILYの漫画の主人公ロイドは超人ですが、あれはコメディであり、笑いを取りにいっているのでありです。
完全犯罪というタイトルに惹かれて読んでことにしましたが、残念です。
★2025年3月11日に読んだノンフィクション「密探 日本で暗躍する中国のスパイ」
2025年3月11日に時任兼作氏のノンフィクション「密探」を読了しました。

👉 密探(Amazonリンク)
諜報や工作の世界では「まさか!?」ということが常識だそう。
特に、中国の習主席とロシアのプーチン大統領の専制君主体制が確立してからはこの動きは加速しているそうです。
この二国は熾烈な諜報工作を仕掛けていますが、新聞・テレビは警察が摘発しない、すなわち事件化しないものについては報じず、多くの国民は知りません。
一方、諜報工作を摘発する警察の公安部門は保秘をモットーとしており、摘発自体が情報収集の妨げになるので避けます。
事件化したら、情報収集対象者らが身を隠したり、警戒を強めますからね。(収集した情報を漏らさないのも同じ理由)
それゆえ、公安部門を対象とした取材も難しい上に、事件化にとらわれない雑誌や書籍でもあまり報じられません。
これらを背景に、専制国家はやりたい放題しています。
本書では、その一部を取り上げています。
著者は公安部門に加えて海外の情報機関の関係者、さらに諜報工作当事者らに接触し、「まさか!?」を密かに数年に渡って探った貴重な記録です。
「新型コロナは人工物か? パンデミックとワクチンをウイルス学者が検証する」で決死の暴露・告発をした元京大ウィルス学者の話はおそらく真実でしょう。
本書でも著者は「武漢にある研究所は、自然発生的な遺伝子組み換えや中間宿主の発生源であっただけでなく、おそらく驚異的な猛威を振るうコロナウィルスの発生源でもあったのだ」と書いています。
中国側は「米軍が武漢にウィルスを持ち込んだ可能性がある。またはウィルスの発生源は米軍の研究施設だ」と主張しています。
結局は、元京大ウィルス学者の説と僕の推測を混ぜると、アメリカ関係者と武漢の研究所につながりがあり(民主党がバックにいる?)、ウィルスを世界に意図的にばら撒いたことになり、中国側も被害者になります。
また、中露の脅威に対して政治家のひとりは「米国が当てにならないなら核武装という禁じ手もある」と書かれており、僕の持論と一致していました。
中国は海外警察サービスセンターを日本に新型コロナの感染拡大が始まった2020年から設置しています。
目的は海外にいる不良中国人を監視するためです。(同時に工作員の拠点でもあります。日本の全都道府県にあります。例えば、太極拳の教室、健康や結婚の相談所、ごく普通の中華料理店などが秘密の海外警察に指定されています)
いや、2010年から設置されたというのが日米の共通認識とのこと。
中華料理店であまり秘密の話はできないようです。
中国からの留学生が日本で就職し(特にIT企業)、スリーパーになりつつあります。
このIT企業は中国大使館関係者と関係がある上に、中国人の帰化や定住支援、日本人男性・女性との婚姻の斡旋、住まいの紹介をしています。
大手建設グループも建設会社も昔から暴力団と深い関係にあります(特に山口組)。
で、中国工作員エージェントはここに目をつけ、TSMCの従業員社員向けの盗聴設備住宅建設計画は頓挫しましたが、全国津々浦々の社員用の住宅での頭頂などを構想しているというのです。
(建設会社が盗聴設備になびく可能性があることを知り、仮に、日本政府が住宅会社を囲い込んでいたら、高技術の盗聴付き住宅も作れる、もしくは既に作って実行したのでは?と恐ろしくなりました。これは邪推レベルですが可能性はゼロではない)
中国には国民に情報提供を義務付ける国家情報法があるので、地震科学探査機構(JESEA)の郭という中国人の学者であれば、求められれば研究内容をあまねく報告するでしょう。(これも工作の一種)
また、東大の2000人以上をはじめ、京大には1500人、そのほかの主要国立大学にも軒並み1000人以上の中国人留学生が在籍していて、これらは中国政府の手足となるよう指導されている巨大組織といいます。(そして、日本人が協力しており、だからこそバレにくいそうです。中国から資金提供を受けています)
特定の企業(ミサイル関連)が中国人エージェントと接触しており、情報が漏れて、北朝鮮のミサイル発射技術の向上に役立っていたそうです。
加えて、破棄処理会社、産業機器メーカー、ペットショップまで中国のスパイに狙われています。
全国展開しているペットショップはペットは金になるので有力な暴力団関係者と関係があり、中国はそこに目をつけ、資金提供し、接触。
ペットショップは中国員工作員の活動資金になっているとのこと。
有力産業機器メーカーにシステムなどを納入している会社は中国に情報を漏らしているとのこと。
日本の技術を盗むとは、工作員を送り込む、機密データのハッキングに加えて、技術者の買収、ハニートラップが有名ですが、さらに、親中大物政治家経由で理化学研究所に中国に協力させることを行ったという。
ある人物が米国の永住権を得ていて、カリフォルニアのシリコンバレーで働いていて、最近、日本に拠点(日本法人。中国企業)を設けて活動し、それはEV(電気自動車)を中心に自動車関連の技術の窃取が目的だと判明したそうです。
あとは、関東の孔子学院(教育・文化機関を装った工作組織。工作拠点としても機能)は初耳でした。
最近は中国人だと怪しまれるので、韓国人とスリランカ人が新たな工作員として注目されているそうです。(韓国人は昔から中国との連携が指摘されていたとのこと)
スリランカ人は日本の大手IT企業法人(Google、Amazon日本法人など)に潜入工作員として送り込まれています。
また、IT企業でのスリランカ人警備員が、怪しまれることが少ないのをいいことに、ハッキング機器を仕掛けたり、社内情報を窃取しているとのこと。
(中国の工作員といえば北朝鮮が主軸で、在日韓国人のベールのもと、活動している場合も多い。日本人だけに被害も甚大です)
教科書検定にかかわる重要人物が中国員工作員だったの情報は衝撃的でした。
インバウンドを期待した地元自治体が中国の政治中枢の威光になびいて画家を特別待遇した結果、中国人留学生を多数受け入れる窓口が完成。
これは留学生の日本定住工作の一環で、一度、日本に入ればスリーパー(潜入工作員)になり、日本社会にひそかに根付く狙いがあるとのこと。
中国人留学生を専門に受け入れている育英感グループは中国共産党の傘下です。(また、看護学校や看護大学にまで触手を伸ばしています)
中国の1000人計画(人材招致プロジェクト)に、日本の一流大学の学者や研究者が応諾しています。
日本の最先端技術を盗むことに余念がありません。
大学は徹底的に狙われており、すでにカモの状態です。
日本国内での工作に欠かせない資金ルートの確立に向けて、何度もIR(統合型リゾート)参入工作をしています。
統合型リゾートやペットショップなど、金になりそうな分野は中国工作員の資金源として狙われるという裏の情報は世の中への見方を変えますね。
世の中の逮捕劇は、中国の工作を見抜き、それを防ぐために行われた事例も相当に多いことがわかりました。(なぜ、この人物がこういう事件で逮捕されたの?と一見、疑問ですがこういう背景があったとは)
それにしても国会議員に親中派が多くいて、スパイに関与しているわけで、公安がいなければ日本は中国に支配されるとわかりました。(日本の警察や公安とアメリカ(CIA含む)が密接に連携し、スパイ摘発をしていました)
しかし、システム関連の事業を扱う企業(代表者が中国スパイ?)が、機密情報の多い防衛省や警察庁などに深く食い込んでおり、その理由は大物政治家のお墨付きがあったので入られてしまったとのこと。
中国人留学生を受け入れサポートをしている日本語学校ネットワークは中国大使館の教育部と連携し、中国で素質のある優秀な人を日本の一流大学に入らせて、最先端技術を盗む活動支援をしています。
また、これらの中国人留学生は大学教授になったり、一流企業に就職しており、例えば日経新聞、野村総研、楽天、JCB、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、三菱重工、三井化学、旭化成、NTTデータ、東芝、パナソニック、富士通、ソニー、セガ、本田技研工業などが挙げられます。(仮に工作員じゃなくても、国民に情報活動への協力を義務付ける国家情報法があるので、目的は果たせます)
岸田政権の留学生厚遇政策もあり、日本の一流大学には1万1000人を超える中国人留学生がいて、監視する側の公安当局が頭を痛めています。
中国のスパイ機関といわれる孔子学院の代わりに「魯班工房」という技術訓練校が稼働しています。
ヒット小説「神様のカルテ」のモデルとなった相澤病院は中国と密接な関係がありました。
大学への留学生経由の工作員浸透だけでなく、保育園、幼稚園、SAPIX、公立小学校、中学校、高校まで触手が伸びています。(幼児期からスパイを養成しようとする長期的な工作だ!と公安は言います)
ハニートラップも多発しており、舞台は大型クルーザーに移り、相手は芸能人やモデルだといいます。
新手のハニートラップ手法が中国にとって利益になりそうな政治家、官僚、自衛官、企業家、医師、研究者、技術者、メディア関係者に仕掛けられています。
男女の関係をもたせたうえで、機密情報や特定の行為や要求を強要します。
自衛隊のスパイ部隊といえば「情報保全隊」ですが実態は防衛省の情報部隊で、主任務は外国のスパイらをターゲットとした防諜業務、いわばプロのスパイ・ハンターです。
そして、情報保全隊はかつて60代女性事務官が若い中国人留学男性のハニートラップにかかった事案があります。
防衛省の極秘組織とされる「別班」が2023年に「VIVANT」というタイトルでTBSでドラマ化され、話題になり、僕は見ていませんでしたが、俄然、興味が湧きました。
「図解 自衛隊の秘密組織「別班」の真実」という本を読んだほうが速いかもしれません。
「別班」は別名、「特機」と呼ばれ、米軍と組んで極秘ミッションを進行しているとのこと。
存在は消され、マスコミも国会も手の出しようがありません。(組織の秘匿は公安部門でも徹底されています)
また、公安警察の秘密組織は非合法活動も辞さないとあり、であれば○○○○○傍受も行っていそうです。
加えて、公安調査庁が中国人女性にハニートラップを仕掛けられた可能性が高く、経済安保から外されるという噂があるようです。
政官財の要人が通う夜のサロンのママが中国側の協力者になり、工作を展開しているそうです。
その夜のサロンは大物ばかりが通っており、習主席直属の工作指揮官が姿を見せていて、習主席が日本に新たな工作拠点を設けるのでは?というただ事じゃない事態になりました。(ちなみに、呆れたことに公安に影響力を発揮できる警視総監経験者まで通っていました)
それにしてもここまで中国の工作員・スパイ活動が根深く浸透済みの情報を知って、今後の世の中を見る視点が変わりそうです。
日本人は構造上、メディアが中国人スパイを積極的に報じないので無知すぎますが、深刻な実態でした。
ほとんどの企業経営者はこの本は必読ですし、様々な関係者も教養として知っておくべきでしょう。
実学だけを学んでいると、世の中を正確に把握できなくなるので、一見、無駄に見えるこういう裏の情報も知っておいたほうがいいですね。
「政治なんか関係ない!」「自分に関係ある、リターンがある分野に注力する」と思っていましたが、こういう情報も大事かもしれません。
僕は普通の人よりもスパイやハッキングには敏感ですが、それ以上の「まさか!」という情報だらけで驚きました。
加えて、あまりにも「まさか!」の情報だらけなので、陰謀論?と思ってしまいますが、取材の出所が公安当局が主なようなので、信ぴょう性は陰謀論よりは上がりそうです。
理系専門職で、バリバリ文系型の活字を読むのが苦手な人にはきつい読書でしょうが、必読本ですね。
本書の出版目的として、政府が「スパイ取締法」を作ることや、諜報機関の拡充と人材育成(費用は年間数千万。1000人規模の人材)を遅まきながらも整えることを促す啓発書だと思っています。
あとがきに書いてありますから。

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評価★★★★★
★2025年3月10日に読んだノンフィクション「100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった」
2025年3月10日に大塚あみさんのノンフィクション「100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった」を読了しました。

👉 #100日チャレンジ 毎日連続100本アプリを作ったら人生が変わった(Amazonリンク)
著者は毎日連続で100本のアプリを作りました。
著者がアプリを作る際に、ChatGPTを使う様子はまさに僕がLinux(ハッカー御用達OS)の使用方法でも使っている手法であり、皆、似たことをするのだなと感じました。
著者はすでに1000時間ChatGPTの使用経験があり、その上で、Xで「#いいねの数だけ勉強する」のハッシュタグで、100日間プログラミングチャレンジをしています。
ズボラで飽き性な人は教科書や参考書で基礎を学んでから、ようやく実践よりも、ChatGPTでいきなり実践で基礎は調べながら構築するというやり方は合っているでしょう。
本当に必要なことをピンポイントで調べて学べて、動くという成果が得られますから、長続きします。
教科書や参考書は実際にすぐに使う場面ではなく、いずれどこかで使うかもしれませんが、まだ先のことである上に、テストという成果しか得られないので、やる気が減ります。
あとはこの本を読んでおけばゲームアプリを作る際に、事前に失敗事例を把握できるので、同じ失敗を効率よく避けられるという福音があります。
(TKinterというGUIライブラリはウェブブラウザ上で動かないし、滑らかなアニメーションやリアルタイム処理に向いていない。滑らかなアニメーション処理にはPygameが適している。スプライトという概念を知ってから、プログラミングの効率化が増した)
著者はズボラ体質とADHD的な衝動性や遠い将来より今を生きるタイプなのでしょう。
で、その特性を活かして、ChatGPTで♯100日チャンレンジ企画を行ったことで、以下の成果をあげたことがすごいと思いました。
・わずか約1年でIT企業にソフトウェアエンジニアとして就職
・2024年1月開催の電子情報通信学会・情報ネットワーク研究会、および電子情報通信学会・ネットワークソフトウェア研究会での発表。
・スペインで開催された国際19th International Conference on Computer Aided Systems Theory (Eurocast2024)での発表
・本として出版。
ADHD気質(ズボラで飽き性で衝動的だが、ハマったらとことん熱中する)の人はChatGPT勉強法が向いています。
著者は自分の特徴を以下だと記しています。(P76より)
・手を抜くことに全力を尽くす。(課題の効率化、無駄を省くための工夫には時間を惜しまない)
・興味を追いかけるときには、頑張っているという意識がない。(興味があれば、それに没頭し、時間や体力が尽きるまで追いかけ続ける)
・新しいことに飛び込むのをためらわない。(興味があれば、細かいことを気にせず、すぐに実行に移す行動力がある)
「プログラマーはサボるために全力を尽くす」人種で、これこそが才能らしいです。
こんな無限の宇宙のようなプログラミング世界で、効率よくサボらなかったら、いつまでも成果なんて得られないでしょう。
それにしても作品作り(プログラミング等)に毎日10時間をを使っており、それを100日間ですから1000時間のプログラミング経験者になりますね。
既にChatGPTに1000時間費やし、さらに追加でChatGPTプログラミングで1000時間で合計2000時間も費やした猛者です。
(100日チャレンジで合計5万行を超えるコードを書いたとのこと。100日チャレンジのプロンプトの総数は8123個)
ちなみに著者が行ったことは「多くの人が5年かけても成し遂げられるかわからないことを数日でやっている」とのこと。(大学教授いわく)
つまり、次世代の勉強法がChatGPT式であり、これはADHD気質や質問力が高い独学思考の人を飛躍的に格安で成長させる手法ということです。
これまではADHD気質の人は飽きてしまうのと、プログラミング相談員(価格が高い)に個別に相談したり、現場で直接質問したりなどしないと上達が難しかったのです。
しかし、ChatGPTがあることで、月額約3000円でプログラミング家庭教師を雇えて、しかも場所・時間を問わず、相手に配慮せず何度でも繰り返し納得がいくまで質問ができます。
こんな環境を与えられたら、あとはやる気と工夫と質問力でカバーできます。
僕は現在使っているハッカー御用達のLinuxOSを実は2015年ごろには知っており、それを使おうとしたことがありましたが日本語設定でつまずき、使用できませんでした。
ですが、現在はChatGPTがあるので、日本語設定だけじゃなく他の設定も乗り越えられます。
昔は挫折したことが、今はChatGPTがあるので解決できます。
次世代型勉強法の記録(ノンフィクション)として非常に価値がある本だと思ったので星5つとします。
中国でもAI授業が小中学校で取り入れられるようです。
日本の探究学習とやらも、AI授業に変えるべきではないですかね。
1学年あたり最低8時間のAI授業を小中学校で実施するプログラムが中国北京でスタート
ただ、まだ24歳?で、たかだか約3000時間の学習をしただけで自己肯定感爆上がりで万能感のようなものが出来上がっている印象を受けました。
なぜなら、Xで一代で100億の資産を築いた人がいて、その人の習慣が「心身の状態を良くすることに全精力をかけた」であり、それに対して「私も一緒。資産100億作れるかな?」とポストしていたからです。
日本にいたら、資産10億を作るだけでも権力者から嫌がらせや妨害を受けそうなので、著者がアメリカに行くのは正解でしょう。
あくまでその若さ(年齢)からしたら、成果を出している、つまり将来性を買われているわけで、そこを勘違いしないほうがいいのでしょうね。
資産10億以上を作るには起業か投資ぐらいでしょうし、それらは茨の道であり、現在の著者のスキルだとプログラマー専門職(フリーランス含む)だと年収1000万レベルプレイヤーでしょうかね。
とはいえ、勘違いが行動力を生むので、突き進むのも吉です。(リターンが莫大に来ると勘違いしていなかったら、地道な努力?や積み重ねは無理です)
最後に、著者のXアカウントを紹介して終わりとします。
@Luna_SE_Jp

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評価★★★★★
★2025年3月15日に読んだ漫画「ようこそ!FACT(東京S区第2支部)へ 1巻」
「VIVANT」のドラマを見るためにU-NEXTの無料30日間体験に登録しました。
眼精疲労のため、音声だけを聞き流す視聴スタイルでいこうと思いましたが、このドラマは英語の場面が多く、ドラマの内容の深い理解が難しそうだったので、1話の途中で損切りしました。
せっかく無料体験期間があるので、音声だけの聞き流し視聴でなにかいいものがないか?を探しましたが、なかなかありません。
映画(邦画、洋画)やドラマやアニメもイマイチ面白そうなものがありません。
なので、ドキュメンタリーを探すと以下の興味深いものが見つかりました。
・「サバイビング・ジェフリー・エプスタイン -アメリカの闇-」 大富豪のジェフリー・エプスタインが起こした、未成年の性的搾取事件の全容を暴く 2020年アメリカ
・「千の顔を持つ男」 世界各地で女性をだました恋愛詐欺師を追うドキュメンタリー 2023年フランス
・「トランプ帝国のすべて」 大統領にまで上り詰めたトランプ一族の知られざる足跡を明らかにする! 2019年アメリカ
しかし、これらは全部、字幕でした。残念。
見たいものがなく、どうしようか?悩んでいたところ、漫画という選択肢もあるかと思い、「ようこそ!FACT(東京S区第2支部)へ」の1巻が無料だったのでとりあえずこれを読みました。

👉 ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ(1)(Amazonリンク)
右から左へページをめくるUI(ユーザーインターフェース)だとなかなか気づけませんでした。(使いづらいです)
この作品は全4巻ありますが、1巻目の内容が薄すぎるのでこれ移行、特に買ってまで読む必要がないと判断しました。
FX戦士くるみちゃんは1巻ごとに88円かかるので、漫画アプリのピッコマで動画視聴広告をクリックしながら、読みました。
また、無料で600円分のクレジットが加算されたのですが、見たい映画も読みたい漫画もなく、何に使おうか?と悩んでいたところ、以下の本に課金することにしました。

👉 1万人の女優を脱がせた男(Amazonリンク)
Kindleやメルカリで中古本購入(約700円)で手元に置くのはためらわれるので、U-NEXTの電子書籍として置いておき、読むか!と決断し、価格742円から600円クレジットが引かれ、142円で購入しました。
見たい映画や読みたい漫画がない場合は無理に消費するのではなく、本当に読みたいものに金と時間を使ったほうがいいです。
また、2025年4月11日までは無料体験できますが、解約手続き完了時点で、見放題作品は視聴できなくなるので、ギリギリまで解約を引き伸ばします。(忘れないようにしないと!)
★2025年5月6日に読んだノンフィクション「公安外事警察の正体」
2025年5月6日に勝丸円覚さんのノンフィクション「公安外事警察の正体」を読了しました。

👉 公安外事警察の正体(Amazonリンク)
タイトル通り「公安外事警察の正体」を掴めました。
渋谷のハチ公前交差点は1日あたり20万人以上行き交う場所ですが、スパイの待ち合わせや監視に頻繁に使われています。
外国のスパイの不正な情報流出阻止(諜報活動)や破壊活動(テロリスト)を未然に摘発・防止するのが外事警察の任務であり、特に予算・人員の規模で大きいのが警視庁公安部外事課です。
アメリカだったらスパイ行為だと疑われたら、監視や追尾の対象になり、令状なしの盗聴も場合によっては可能で、中国だったら容疑も明かされないまま拘束されることもありえます。
しかし、日本はスパイ天国で、野放し状態なので、スパイ同士の接触の場所として使われます。
そんなスパイに対して、防諜活動(カウンターインテリジェンス)を行っているのが公安警察、なかでも外事警察といわれる組織です。
反スパイ法がない日本では、現行犯逮捕で検挙するしかなく、そのために外事警察は監視と尾行の技術が世界一です。
そして、どの国でもそうですが、外国人のスパイは捕まらず、なぜなら外交官の身分を持っていて、いわゆる外交官の不逮捕特権があります。(これが悪用されて、スパイ天国です)
スパイを突き止めて、現行犯で検挙しても、スパイは「私は外交官だ。帰る」でで終わりで、逮捕されることもなく、日本を離れます。(この条件はどの国でも一緒)
問題点は、任務失敗に追い込むまでに異様な労力と時間がかかる点です。
反スパイ法があれば、情報漏洩の疑義が生じた段階で検査権限が生じます。
そして、現行犯逮捕まで放っておくしかないのか?といえばそうではなく、ある種の嫌がらせを行い、追い出しにかかります。
はっきりとわかるように、スパイに張り付き、相手にわかるようにぶつぶつ言い続けます。
そうすると、スパイはたまりかねて、やがて日本を離れます。(資金を通じて何年も行ってきたスパイ工作失敗)
スパイの活動は大きくわけて以下の3つ。
1 情報収集(インテリジェンス)
2 防諜活動(カウンターインテリジェンス)
3 世論工作などを行う対外諜報活動(エスピオナージ)
日本は1と2は行っているが、エスピオナージは行っていません。
1と2は窃盗や横領として検挙できるチャンスがありますが、エスピオナージについては反スパイ法がなければどうしようもありません。
先程のように嫌がらせで追い出すしかありません。
日本にうごめく敵対的なスパイは中国、ロシア、北朝鮮です。
中国は経済スパイ、反政府分子の監視が主な任務です。
スパイは外交官の身分を持っていると書きましたが、中国の場合、具体的な行動は在留中国人の民間人が担っています。(司令塔が外交官の身分を所有)
中国は在日中国人の情報を常に幅広く収集しており、すべて本国に送っています。
そして、中国が盗む日本のターゲットを決めたら、集めた中国人データから適した人物を見定め、アメとムチのやり方でリクルートし、スパイに仕立て上げます。(当局から声をかけられて協力しない人はほとんどいないらしい)
反政府分子の監視は海外警察として取り上げられました。
約82万人もの在留中国人(しかもこれには帰化した元中国人や、日本国籍を取得した二世・三世は含まれない)を必要なときに素人スパイに仕立て上げます。
対象的にロシアのスパイは現場に出てきます。
ロシア・スパイの接近術が巧妙に発揮されたのが、2000年に摘発されたボガチョンコフ事件です。
ゾッとする事件は「黒羽・ウドヴィン事件」があります。(スパイが正体を隠すために実在する他人の身分・戸籍を乗っ取り、偽装して活動する背乗り(はいのり)という手法がとられた事件)
ハニートラップを多用するのは中国、ロシア。
(ロシアは長期に渡って訓練されたスパイによるハニートラップですが、中国は協力者を使います)
日本の警察にとって風俗店は貴重な情報源。(警察に協力的な風俗店がある)
ロシアのスパイに極秘情報を渡していなくても、軽微な情報を渡した時点でアウトです。
なぜなら、ロシアスパイに「あなたとの関係をいつでも切れますよ」と言われ、さらに「切った後にお前がどうなるかわかっているんだろうな」(社会的生命を断ち切る)という脅しになるからです。
アナログに回帰した「フラッシュ・コンタクト」(すれ違いざまにメモなどを渡すこと)の手法をロシアスパイが行っているそうです。
他には「デッド・ドロップ」(人気があまりない神社や公園のベンチ付近に、情報の入った容器を埋めておき、ベンチや看板に目印をつけて、時間がたって、工作員がそれを回収し、別の目印をつける)もあります。
日本の外務省により、警察官や自衛官が海外の大使館や総領事館(まとめて在外公館という)に赴任させられます。
期待される任務は軽微、情報収集、それに領事事務です。
日本の在外公館は2024年時点で大使館155、総領事館67、政府代表部(国連やNATOなどに置かれる)11、合計233あります。
領事事務は2つあります。
1つ目の査証(ピザ)の発給では、良からぬ外国人を日本に入国させないためです。
日本によからぬ意図をもって入国しようとする人があまりにも多いと著者は言います。
2つ目は自国民保護です。
年間1万5000〜2万人ほどの日本人が、海外で在外公館に助けを求めてきます。
だいたい3、4人に1人が身分証ごと財布を盗られたや、強盗にパスポートを奪われたといった盗難被害です。
また、同じぐらいの割合で、事故に遭った、あるいは事故を起こしたという申告があります。
米国同時多発テロ事件からまもない時期に、警察当局は一切発表してませんが、日本に対するアルカイダの攻撃計画が実際に存在し、摘発していました。(これは初耳です)
2002年の日韓共催ワールドカップで高速鉄道の爆破テロが起こる準備は整っていました。
公安外事警察という普通の人生では垣間見れない世界を知りました。
純粋に好奇心で読みましたが、面白かったです。

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評価★★★★
2025年5月に 読んだビジネス書「金利で損しない方法、教えてください!」
2025年5月日に深野康彦さんのビジネス書「金利で損しない方法、教えてください!」を読了しました。

👉 金利で損しない方法、教えてください!(Amazonリンク)
人気FPが教える金利上昇時代の「お金の新ルール」
今後の日本では金利がない世界ではなく、金利がある世界(1%以上?)となります。
金利には「上昇局面」(長くても2年前後。景気がどんどん加熱)「ピーク圏」(過熱感が収まる)「下落局面」(景気に陰りが見える)「ボトム圏」(景気が悪化)の4つの局面があります。
世界的に物価が下がることは考えにくいです。
日本は食料やエネルギーを海外輸入に頼り、その食料や原油価格が下がりにくいので、物価はじわじわと上がります。(「コストプッシュ型インフレ」の継続。円安も加わります)
金利の4つの局面に合わせて最適なお金の持ち方のセオリーを身につけるべきです。
金利とはお金を貸し借りするときの「手数料」です。(お金が動くときに支払う手間賃みたいなもの)
銀行でも企業でも個人でも、金利が上がる時代には「お金を貸す側に回る」のが得する方法になります。
金利にはたくさんの種類がありますが、要は「誰と誰が貸し借りをするときの手数料なのか?」と考えればいいのです。
長期金利、短期金利、政策金利(短期金利とも呼ばれる)、市場金利、ゼロ金利、マイナス金利、固定金利、変動金利、実質金利、名目金利、自由金利、長期プライムレート、短期プライムレート、無担保コール翌日物。
金利と景気はほぼ連動いして動きますが、金利の上げ下げから実体経済に影響が出るまでに、著者の感覚だと最短でも6〜9ヶ月だそうです。
P70まで。

👉 金利で損しない方法、教えてください!(Amazonリンク)
人気FPが教える金利上昇時代の「お金の新ルール」
評価★★★★
★2025年5月7日に読んだビジネス書「静かな退職という働き方」
2025年5月7日に海老原嗣生さんのビジネス書「静かな退職という働き方」を読了しました。

👉 静かな退職という働き方(Amazonリンク)
令和4年度の調査だと、「将来、管理職になんかなりたくない」という昇進に後ろ向きな意見が男性56.3%、女性82.3%とマジョリティーを占めています。
2023年の調査では全体の72.2%が「仕事よりもプライベートを重視する」とあります。
(30代以降だと「やはり仕事優先」が大多数でしたが、20代は46.9%とほぼ半数がプライベート優先でした)
若い世代を中心に「静かな退職」が着実に浸透しつつあります。
(「言われた仕事はやるが、会社への過剰な奉仕はしたくない」「社内の面倒くさい付き合いは可能な限り断る」「上司や顧客の不合理な要望は受け入れない」「残業は最小限にとどめ、有給休暇もしっかり取る」)
まず、静かな退職は世界では当たり前であり、かつての日本が猛烈に働きすぎていた現実があります。
日本では「誰でもエリートを夢見られる」働き方でしたが、欧米はエリートと非エリートで厳格に分かれています。
「誰でもエリートになれる」という幻想を抱いて忙しい毎日を送ってきたのが崩れ、世界標準に近づいただけなのです。
欧州の標準労働は日本ならクビになるレベルのお粗末さです。(逆にいえば、日本の静かな退職者は欧州なら標準以上の立派な働き者認定される可能性があります)
仕事とは手を抜けば抜くほど生産性があがる公式があります。(労働時間あたりの売上上昇の話。不良品率が低いジャニーズクオリティは生産性を下げる話。新商品の乱発は壮大な無駄(日本のスナック菓子メーカーの毎年の40もの新作商品)
日本人が顧客と真面目に向き合う働き方はプルシット・ジョブ(あってもなくても変わらない意味のない仕事の蔑称)の塊です。
2022〜2023年の調査によると、世界では平均59%の労働者が静かな退職者に該当します。(著者は欧米に関していえば7〜8割が静かな退職者に該当すると思っているそうです)
欧州の実情は固定された階層社会であることは詳しくは本をお読みください。
アメリカは欧州のようにギルドはなく、労働組合も強くありません。
そして、公的な職業資格も未成熟です。
なので、職業や地位の垣根は欧州ほど高くありませんし、比較的簡単に異種の仕事に転職でき、昇進も実力次第ではある程度可能です。
しかし、日本ほど誰もが階級を上がれる社会ではないのです。
日本では「正社員なら誰もが昇給し続ける」が、非正規だと「低給から抜け出せない」構図です。
日本の正社員はポスト無限大で(職能等級)、現場から遠ざかり技能が低くなり、シニアならリストラ対象になります。
一方、欧米の年収が上がらない一般労働者は、日本のようなシニアのキャリア危機は起こらず、むしろ「若者と大差ない安い賃金で働いてくれて、教育投資も不要で、危なっかしいこともしないか、リスク管理も少なくて済む」というふうに優遇されます。
日本の正社員の上がり続ける給料の構図は、新卒一括採用で若者を雇えば安く抑えられるので欲しがります。
欧米では未経験で何の熟練もにない大学新卒者は歓迎されません。(欧州は若者に冷たい)
ちなみに、ある若者に冷たい仕組みにより、若年(15〜24歳)失業率はイタリアは23.7%、フランスは17.3%、イギリスは10.4%で、日本の4.2%よりもはるかに高いです。
欧米では若者が苦しみ、シニアが楽をし、対して日本ではシニアが危機的で、何もできない若者が歓迎されます。
(これは給与カーブが影響しています)
苦労せず就職した若者は入社後に雑用を任され、この指示を理不尽だと感じますが、しかし、退職したら超低待遇の非正規雇用が待っており、周りを見渡せば下積み労働をさせられていて、これが普通だと慣れていき、忙しい毎日が当たり前になります。
上司から受け取る能力評価とその積み重ねで昇級が決まるので、手抜きや露骨なサポタージュはやりづらい一方、給与は確実に上がるので、真新しい難題を押し付けられても、「昇級した分、能力も上がっていることになるから」引き受けざるを得ません。
欧米と比べたら、マネジメントが楽であり、上司になればこの仕組みを素晴らしいと思います。
さらに、年次管理が加わり、「同期の中で遅れるわけにはいかない」「後輩に抜かれたくない」という心理的圧迫(僅少差異の法則)が生まれます。
休んだら、同期と差がつき、後輩に抜かれるので、男性が育児休業や短時間勤務を取らないのです。
一方、昇級も昇給もない欧州の一般労働者は、心配なく育休や短時間勤務が選べます。
上司と顧客の言うことを聞き、馬車馬のように働き、その見返りは昇給と昇級です。
そして、年次管理による僅少差異の法則。さらに、このレールから外れたら非正規雇用という地獄が待っているという心理的圧迫。
結果、快く残業し、育休は取らないという「忙しい毎日」が出来上がります。
加えて、日本ではヒラ社員でも、全社収益のおこぼれに与るインセンティブがあり、会社への奉仕を強めます。
と同時に、この仕組みは残業割増規定と相まって、長時間労働を促します。
日本型労働の強固で精緻なシステムに対して驚きました。
「役職に就きたくない、役職などどうでもいい」という層は1985年で25%、1995年でも22%でしたが、就職後の現実は、日本型労働のコンペアに載って働き、忙しい毎日を過ごしました。
しかし、近年、静かな退職者が急増し、市民権を得ています。
鉄壁だった日本型労働が崩れ始めました。
90ページ以降はその構造が詳しく書かれています。
第4章は「忙しい毎日」を崩した伏兵というタイトルです。
一因として女性の社会進出が書かれており、フェミニスト論争が湧きそうです。
静かな退職は今後ブームになると著者は言っています。
第5章は「静かな退職」を全うするための仕事術です。
第6章は「静かな退職者」の生活設計です。
第7章は「静かな退職」で企業経営は格段に進歩するです。
管理職になれる人は45%。
第8章は「政策からも「忙しい毎日」を抜き去る。
206ページの新書ですが、なかなか面白かったです。
「静かな退職のすすめ」というタイトルにしても矛盾しない内容でした。
静かな退職が日本の様々な問題を一挙に解決すると著者はたくさんの事例をまじえながら書いています。

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評価★★★